明日の株式相場見通し=参加者限定で迫力不足、新興市場の活況は持続
あす(28日)の東京株式市場は、国内海外ともに市場参加者が少ない状況が持続する見通しで迫力不足の地合いのなか、方向感に乏しい推移となりそうだ。ただ、きょうの東証マザーズ指数は終値で、前日比37.62ポイント高の1234.02と3日ぶりに大幅反発して年初来高値を更新し、2007年1月以来10年11カ月ぶりの高値水準をつけており、新興市場の活況は継続しそうだ。
市場関係者からは「きょう主力株で目立ったのは、米原油先物価格の上昇を好感した国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>の資源関連株やJ.フロント リテイリング<3086>などの好決算銘柄にほぼ限られた。日経平均株価は、前日比18円52銭高に終わったが、12月期決算銘柄の配当などの権利落ち分30円強を加えると、実質は約50円高ということになる。また、きょうの東証1部の売買高が9億8124万株となり、2011年12月30日以来、6年ぶりの10億株割れが一部で話題となっていたが、売買単位の統一に向けた単元株式数の100株への変更増加に伴い、いわゆる値がさ株が増加しており、相対的な売買高の減少は自然の流れといえる」との見方が出ていた。
27日の東京株式市場は、前日の米株安などを背景に売りが先行したものの、下値も頑強で寄り後は買い戻される展開となった。ただ、上値も重く、日経平均株価終値は、前日比18円52銭高の2万2911円21銭と小幅反発にとどまった。
日程面では、日銀金融政策決定会合の主な意見(12月20~21日分)、11月の鉱工業生産指数速報、11月の商業動態統計、11月の自動車国内生産・輸出実績に注目。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)