話題株ピックアップ【夕刊】(2):ステラケミ、三菱UFJ、日揮

注目
2017年12月29日 15時17分

■ステラ ケミファ <4109>  3,715円  +45 円 (+1.2%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>が反発。住友重機械工業<6302>が28日の取引終了後、スウェーデンのレイサーチ・ラボラトリーズ社と、住友重が開発しているBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用治療計画システム「SACRA planning」で協業すると発表しており、同じくBNCT関連銘柄である同社に物色人気が波及したようだ。ステラケミファでは子会社のステラファーマがBNCT用ホウ素薬剤の薬事承認を目指し準備を進めているほか、住友重のBNCT用加速器照射システムを用いた治験を共同で実施している。このため、住友重によるBNCT事業の進展は同社にとってもプラスに働くとの思惑が強まったようだ。

■三菱UFJ <8306>  826.4円  +9.5 円 (+1.2%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。前日のニューヨーク市場では米10年債利回りが上昇。これを受けてシティグループや、JPモルガン・チェースなど米大手銀が値を上げたことから、この日の東京市場では大手銀行株が連動高した。新年は米長期金利の一段の上昇が期待されるなか、PBR面などで割安感が強いメガバンクに見直し買いが流入した。

■日揮 <1963>  2,179円  +23 円 (+1.1%)  本日終値

日揮<1963>が3日続伸し新高値。同社は17年3月期に19年ぶりに営業赤字に転落したが、プラント建設の受注環境は好転しているとの見方から見直し買いが流入。足もとで原油価格が上昇していることも追い風で、18年3月期連結営業損益は会社予想260億円の黒字が275億円の黒字(前期は214億9600万円の赤字)に増額修正期待も浮上。19年3月期は同370億円前後の黒字との予想も出ている。

■ハローズ <2742>  2,603円  +27 円 (+1.1%)  本日終値

ハローズ<2742>が4日ぶりに反発。28日取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算が、売上高900億1700万円(前年同期比5.8%増)、営業利益33億4200万円(同2.7%増)、純利益22億2100万円(同1.3%減)と営業増益となったことが好感されたようだ。3店舗を出店したことに加えて、既存店活性化のために4店舗の大型改装を実施したことなどが寄与した。また、継続してPB商品の開発などを行っていることなども寄与したようだ。なお、18年2月期通期業績予想は売上高1200億円(前期比4.6%増)、営業利益48億3000万円(同4.8%増)、純利益31億円(同6.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■神戸物産 <3038>  4,320円  +35 円 (+0.8%)  本日終値

神戸物産<3038>が反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は6000円(従来6500円)としている。食材販売「業務スーパー」をフランチャイズ(FC)展開。自社工場や直接輸入の高品質低価格なプライベートブランド(PB)商品を強みとしている。積極出店とPB比率拡大で18年10月期の連結営業利益は前期比3%増の150億円と最高益の見込み。消費の勝ち組と評価している。

■東海カーボン <5301>  1,395円  +11 円 (+0.8%)  本日終値

東海カーボン<5301>が4日ぶりに反発し連日の年初来高値更新となった。黒鉛電極の市況上昇と数量の増加、さらにSGL GEホールディングスの米子会社買収などを受けて、今・来期の収益拡大期待が高まった。

■宝ホールディングス <2531>  1,316円  +7 円 (+0.5%)  本日終値

宝ホールディングス<2531>が後場一段高し年初来高値を更新した。午前11時ごろ、きょう付で1600万株の自社株の消却が完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、消却後の発行済み株数は2億169万9743株となった。

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