配当利回り“3%超”の【好業績】銘柄リスト 26社選出 <成長株特集>
東証1部の平均配当利回りは、好調な企業業績や世界的な景気回復を追い風に全体相場が上昇したことを受け、昨年12月は1.70%と約2年ぶりの低い水準となった。そうした中でも、個別では株主への利益還元を強化する企業が多く見られ、好業績により積み上がる手元資金を背景に配当を増額する企業は増えている。
本特集では、これから決算期末を迎える3月決算企業の中から、業績が好調で減配リスクの少ない銘柄に注目してみた。下表ではこのうち、配当利回りが“3%超”の高配当銘柄をリストアップした(1月4日現在)。時価総額が50億円以上の銘柄を対象に、(1)年間配当利回りが3%以上、(2)中間期(4-9月)の経常利益が前年同期比で増益もしくは黒字転換で着地、(3)18年3月期の経常利益が前期比で増益もしくは黒字転換を見込む、などの条件を満たした26社を選び出し、配当利回りの高い順に記した。
なかでも、期末一括配当の三井金属エンジニアリング <1737> [東証2]、奥村組 <1833> 、シンデン・ハイテックス <3131> [JQ]、ムーンバット <8115> [東証2]、マーベラス <7844> 、高島 <8007> 、日本ピストンリング <6461> や、期末配当利回りが3.08%の双葉電子工業 <6986> はこれから高水準な配当を狙える銘柄としてマークしておきたい。
また、シンデンハイ、ウェッズ <7551> [JQ]、伊藤忠商事 <8001> 、アイエーグループ <7509> [JQ]、ムーンバット、高島、日ピス、タカラレーベン <8897> などは予想PER10倍前後と指標面で割安が強く、上値余地が大きい銘柄として注目したい。
年間配当 ┌ 4-9月期 ┐ ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 伸び率 経常利益 伸び率 経常利益 PER
<6257> 藤商事 4.14 258 4258 黒転 2500 16.6
<8219> 青山商 4.00 27.7 3930 3.4 21800 20.1
<6763> 帝通工 3.83 2530 605 13.9 900 42.8
<6986> 双葉電 3.67 黒転 660 黒転 1400 63.6
<1737> MESCO 3.65 134 706 0.6 2230 12.2
<1833> 奥村組 3.42 35.5 9783 10.7 14900 14.6
<3131> シンデンハイ 3.39 黒転 736 109 1050 11.0
<8140> リョーサン 3.39 36.1 3191 17.9 5700 26.4
<7182> ゆうちょ銀 3.34 21.0 257184 10.8 490000 16.1
<7551> ウェッズ 3.29 8.0 581 9.4 1720 10.7
<1935> TTK 3.28 22.4 279 1.7 1500 13.5
<8001> 伊藤忠 3.25 21.2 313831 7.2 536000 8.4
<7838> 共立印刷 3.25 1.1 931 6.8 2240 13.4
<7509> アイエーG 3.23 黒転 162 3.1 1000 10.9
<7593> VTHD 3.18 11.0 3382 7.1 8500 13.9
<7953> 菊水化 3.17 87.5 150 58.5 455 23.4
<8115> ムーンバット 3.16 26.7 323 14.2 715 9.8
<3513> イチカワ 3.14 332 402 110 800 19.7
<7844> マーベラス 3.14 69.1 1784 3.3 6000 13.0
<8007> 高島 3.09 68.8 822 5.4 1750 8.5
<5660> 神鋼線 3.08 76.9 352 134 1200 11.3
<4298> プロト 3.06 49.3 1950 33.9 3859 15.5
<6461> 日ピス 3.06 33.5 1682 7.0 3100 9.0
<7945> コマニー 3.03 4.2 124 56.6 1790 13.8
<9957> バイテックH 3.02 70.1 1713 20.9 2500 14.4
<8897> タカラレーベ 3.00 2.7 2523 0.0 9500 8.6
※経常利益の単位は百万円。今期業績予想を非開示の企業は除いた。
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