話題株ピックアップ【夕刊】(3):キーエンス、ツルハ、Jフロント

注目
2018年1月5日 15時26分

■キーエンス <6861>  66,020円  +730 円 (+1.1%)  本日終値

キーエンス<6861>が年明けから動きを一変させ5日移動平均線を上に放れてきた。昨年12月下旬に調整を入れていたが、大発会に全体指数の急騰に合わせて2000円を超える上昇をみせた。きょうもその流れが継続。時価総額は約8兆円と、東証1部上場企業のなかでは、ソフトバンクグループ<9984>に次ぐ第6位に位置している。安倍首相が国策として掲げる「生産性革命」ではロボットや IoT の需要が後押しされることが必至とみられ、FA用センサーのトップ企業である同社は、そのキーカンパニーとして注目度が高い。ソニー<6758>などと同様、年明けの海外投資家の仕切り直しの買いが流入したもようだ。

■チヨダ <8185>  3,070円  +10 円 (+0.3%)  本日終値

チヨダ<8185>はしっかり。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比7.0%減となり、8カ月連続で前年実績を下回ったが、月次売上高の落ち込みは織り込み済みとの見方が強い。会社側によると、ブランドスニーカーの販売は回復したものの、前年より新商品の投入が少なかった紳士靴や婦人靴が伸び悩んだという。また、地域別では降雪の影響などで北日本や日本海側の地域では堅調だったものの、西日本で苦戦したとしている。

■ツルハホールディングス <3391>  15,720円  +30 円 (+0.2%)  本日終値

ツルハホールディングス<3391>が続伸。昨年12月下旬に18年5月期中間期決算発表を受けて急落したが、その後は急速にバランスを立て直し、戻り足を強めている。北海道を地盤に全国展開するドラッグストア大手で積極的な出店戦略で収益成長を続けている。4日に発表した12月の売上高は全店ベースで7.8%増と高水準の伸びを確保、既存店ベースでも前年同月比3.8%増と今期に入り7カ月連続で前年実績を上回っており、足もと好調な業績を評価する形で買いが流入した。

■Jフロント <3086>  2,069円  -77 円 (-3.6%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>は大幅反落。4日の取引終了後に発表した12月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高は前年同月比2.9%増と9カ月連続で前年実績を上回ったものの、前月の同6.9%増から伸び率が縮小したうえ、株価は昨年12月下旬から急上昇していたことから、利益確定売りに押されたようだ。12月は、気温が平年よりも低く推移したことで、婦人・紳士ともコートが活発に動いたほか、クリスマス商戦ではアクセサリーや洋品雑貨も好調だった。また、月を通じて化粧品、宝飾品、ラグジュアリーブランドも好調を持続した。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高(速報値)は、対前年64%増(客数同58%増、客単価同4%増)だった。

■H2Oリテイ <8242>  2,336円  -86 円 (-3.6%)  本日終値

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は反落。4日の取引終了後に発表した12月度の売上速報で、全社合計売上高は前年同月比2.9%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったが、株価は昨年12月下旬から急上昇しており、この日は利益確定売りに押される展開となった。12月は、婦人ファッションが好調を継続したほか、寒波の影響でコートを中心とした重衣料の動きがさらに活発化したことが寄与した。また、服飾雑貨もネックウエアや手袋、帽子など防寒雑貨が高伸し、食料品も鍋商材などの動きが良かった。なお、インバウンドは一般品、消耗品ともに好調を継続し、特に化粧品や高額なジュエリーや時計が活発で前年同月比で約1.5倍に膨らんだ。

■高島屋 <8233>  1,169円  -41 円 (-3.4%)  本日終値

高島屋<8233>は反落。4日の取引終了後に発表した12月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比0.8%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は昨年12月下旬から急上昇しており、この日は利益確定売りに押される展開となった。12月は、免税売り上げや株高に伴う資産効果の影響などで高額品が伸長したことに加えて、コートや手袋・マフラーなどの防寒アイテムが好調に推移した。商品別では紳士服、紳士雑貨、婦人服、子供服ホビー、リビングなどは前年を下回ったが、婦人雑貨や特選衣料雑貨、宝飾品、食料品などは前年比プラスとなった。なお、免税売り上げは前年比26.0%増だった。

■カルラ <2789>  589円  +82 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値

カルラ<2789>が一時ストップ高まで買われた。4日の取引終了後に発表した12月度の売上推移速報で、全社売上高が前年同月比0.1%増となり、5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。メニュ―のテコ入れなどで、夏以降客単価がプラスで推移していることが寄与した。また、和風レストラン「まるまつ」の既存店売上高も同4.5%減となり、11月の5.2%減からやや改善したこともプラスに働いたようだ。

●ストップ高銘柄

アンドール <4640>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

バーチャレク <6193>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

ブライトパス・バイオ <4594>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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