今週の【早わかり株式市況】好発進、世界的な景気拡大期待と株高で26年ぶり高値に急浮上

市況
2018年1月6日 6時40分

今週の株式市場は、世界的な景気拡大期待と株高を受け、日経平均株価が急騰し26年ぶりの高値に浮上する好発進となった。

今年初めの取引となる大発会の4日は、米国などの良好な経済指標を受け世界的な景気拡大期待が高まり、寄り付きからリスク選好ムード一色の展開となった。その後も海外勢を中心に機関投資家の買いが膨らみ一段高となり、日経平均は741円高と急反騰し高値引けとなった。ここ2ヵ月ほど壁と意識されていた2万3000円ラインを突破し一気に2万3500円台に駆け上がり、1992年1月以来となる26年ぶりの高値に浮上した。上げ幅は1年2ヵ月ぶり、大発会としては22年ぶりの大きさだった。

翌5日は前日の世界株高や為替が円安方向に振れたことを受け、朝方から主力株をはじめ幅広い銘柄が買われる展開。利益確定売りに押される場面もあったが、海外投資家の買い直しなどで切り返し日経平均の上げ幅は200円を超え26年ぶりの高値を連日更新した。

日経平均株価は、前週比949円(4.17%)高の2万3714円と急騰、26年ぶりの高値圏で取引を終えた。週間ベースの上げ幅としては16年7月2週以来、1年半ぶりの大きさとなった。週間の値幅は665円と、前週の218円から急拡大した。

年明けから海外投資家が大規模に買いを入れてきており、来週も上値追いが期待される。

重要イベントとしては、国内では11日発表の11月景気動向指数や12日朝に発表される11月国際収支が注目される。海外では12日に発表される中国12月貿易収支や米国12月消費者物価指数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(1月4日~5日)

【↑】 1月 4日(木)―― 急反騰・741円高、2万3000円の壁突破・26年ぶり高値に浮上

日経平均 23506.33( +741.39)  売買高16億9065万株 売買代金 3兆2794億円

【↑】 1月 5日(金)―― 連騰、世界株高や円安で26年ぶり高値を連日更新

日経平均 23714.53( +208.20)  売買高16億8144万株 売買代金 3兆0140億円

◆セクター・トレンド(1月4日~5日)

(1)全33業種が上昇

(2)脱デフレ期待で野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株や三井不 <8801> など不動産株が買われた

(3)ソニー <6758> など電機、島津 <7701> など精密といった輸出株は大幅高

(4)郵船 <9101> など海運、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、コマツ <6301> など機械といった景気敏感株も物色された

(5)JXTG <5020> など石油、三菱商 <8058> など大手商社といった資源関連株は大幅続伸

(6)セブン&アイ <3382> など小売り、楽天 <4755> などサービスといった内需株は上げ幅が限られた

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