【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ ダウ3万ドル目指す、トランプノミクスの“大波”

市況
2018年1月7日 9時30分

「ダウ3万ドル目指す、トランプノミクスの“大波”」

●トランプ発言は市場をどこへ導く?

NYダウ平均が2万5000ドルの大台に乗った。もちろん、過去最高だ。

興味深いのは、この1年で30%ほど上昇したこと。ということは? そうだ。トランプ大統領の就任以降、これだけ上がったことになる。

「史上最悪の大統領」と呼ばれ、マスコミ、そして世間の評価はいまだに好ましくないどころか、最悪と言ってよい。

いわゆる突っ込みどころ満載の大統領であるはずなのに、株式市場はそれを敢えて好評価して買っているのか、それとも大統領の存在を無視して買い続けているのか、正直判断に苦しむところだ。

そんなトランプ大統領が、NYダウの2500ドル乗せを見て、

「我々はとても大きなバリアを突破した。8年をかけても突破できないと言った人もいたのに、11ヵ月でやってのけた」と自画自賛してみせたのは当然として、私が注目したのはその直後のジョークめかした発言だった。

大統領は、「我々の次の節目は3万ドルだ」と言ったのだ。この種の要人発言で思い出すのは、オバマ大統領が09年3月、NYダウが急落を続け、6547ドルまで下げた時、「株はそろそろ買い場だ」と発言したこと。これが切っ掛けで同市場は回復に転じたわけではなかっただろうが、結果的には反発を開始した。

トランプ大統領は、オバマ大統領とは異なり、高値圏でさらなる上昇を予感させるような発言を行っているわけで、厳しい見方をすれば、逆にこれを切っ掛けに反落してしまう。こう見ることもできないこともない。

しかし、私はそうはならないと見る。その根拠として挙げたいのは、やはりトランプ大統領絡みになるが、米国は今年11月に中間選挙を迎える。

●新興市場の有望株を仕込む

トランプ大統領が所属する共和党は、中間選挙で不利と見られている。大統領はそんな観測をひっくり返すべく、何をするか。

経済のさらなる成長と株高。

これになる。それはNYダウにとってだけでなく、当然、日経平均株価にもプラスに働くと見るのが自然であり、ここはトランプノミクスの大波に乗り続ける。今年もこれを心がけたい。

そこで、注目したい銘柄は、まだ年初なので年間での上昇を見越し、新興銘柄に目を向けておきたい。

具体的にはまずは各種センサーに強いSEMITEC <6626> [JQ]だ。産業用に強いことで知られるが、血糖値測定用にも展開している点に注目だ。

情報セキュリティに強いラック <3857> [JQ]も、目先は新値更新中のためリスクが高いが、押し目を待って仕込んでおきたい銘柄だ。

ソフトウエアのテスト事業で業績を伸ばしているSHIFT <3697> [東証M]も、浮上を続けていたが、5日は急反落した。もう少し下がるだろうから、値が落ち着くのを待って仕込んでおくのが有利と見る。

宿泊施設向け予約管理システムを販売している手間いらず <2477> [東証M]も、押し目待ち有利銘柄に入れておきたい。なにしろ「手間いらず」という社名が覚えやすい。

なんだそんなことか、と笑わないでほしい。「楽天 <4755> 」のブランド力が高いのは、その社名を覚えやすい、という点にあるのだ。

最後はやはり人手不足関連株。その中からCareer <6198> [東証M]を。シニア派遣に力を入れているのが好ましいし、株価も二進一退高を続けてくれそうだ。

2018年1月5日 記

★「お年玉企画」「新年3大テーマ」など、【新春特集】28本の記事一覧はここをクリック!

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.