個人投資家「兜町放浪記」:もうバブルとは言わせない株高へ【FISCOソーシャルレポーター】

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2018年1月9日 10時20分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年1月5日9時に執筆

2018年新春相場のスタートとなった4日の東京株式市場は日経平均株価が741.39円高の大幅高の幕開けとなった。23506.33円が実に26年ぶりの水準だという。真に喜ばしいことで今年の株式市場の好成績を素直に期待させる明るいニュースだ。

私が株式投資をはじめたのが1985年11月のことだった。桑田・清原を擁するPL学園が夏の甲子園で優勝し、阪神タイガースがバース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発で21年ぶりに優勝した年だ。

そのときの時代感はハッキリと覚えていて、同年9月のプラザ合意から円相場が連日最高値を更新し、一般ニュースでは毎日円相場がトップニュースになっていた。いわゆる独立した経済ニュース番組がまだ無かった時代だ。経済は円高不況一色でその数年後に空前絶後の株式投資ブームが来るとは予想できなかった。

その後約5年間で、株式市場に「トッキン・ファントラ・個人」の大量の資金が流れ込み、バブルの頂点である日経平均38957円経験した私だが、そのあとの20年以上の相場低迷にも付きあわされることになった。その間、景気回復の兆しに見える小さな株高場面があると、事あるごとに「バブルの再来」と口を揃えるおかしな風潮が出来上がってしまった。

そうした論評にいちいち抵抗するのも気力もなくなってきた時期に、新しい世代が株式市場に入ってくることで徐々にそうした拗ねた思考が市場から姿を消していることを実感する。マイナス金利下でも土地も株も物価もほとんど動かない経済に身をおいてようやく「バブル警戒感」の誤りを理解できたのだろう。

2018年は日本株にとって本格的な株高の年になりそうだ。もう「バブル」とは誰も言わない株高が来ると感じる。それには企業業績に裏づけされた業績相場と、金融相場とは距離を置く明確なテーマ株物色が相場を引っぱる展開での上昇相場であって欲しい。

2018年のスタートは「働き方改革」「厳冬関連株」「人手不足関連株」に注目している。

タカキタ<6325>・・・株価は昨年末から21年ぶりの1000円台回復と強含みの推移中。農業機械メーカーだが除雪作業機も扱うなど厳冬関連株としての側面を抱える。品薄株がゆえ板が薄く買いにくいが下値を拾っておきたい。

ファーストリテイリング<9983>・・・常に成長を遂げる組織力は株式市場ではトヨタと同格だろう。厳冬で冬物・重量衣料が利益を押し上げそうだ。

じげん<3679>・・・求人サイトを運営するなど人手不足を追い風に出来る。業績拡大に投資家から信頼感を得て株価は分割落ち後の高値に進んでいる。

執筆者名:兜町放浪記

ブログ名:兜町放浪記

《SK》

提供:フィスコ

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