10日の米国市場ダイジェスト:ダウ16ドル安、国債利回りの上昇を警戒

市況
2018年1月11日 7時47分

■NY株式:ダウ16ドル安、国債利回りの上昇を警戒

10日の米国株式相場は下落。ダウ平均は16.67ドル安の25369.13、ナスダックは10.01ポイント安の7153.57で取引を終了した。中国政府が米国債の購入の減額や停止を検討しているとの報道を受け、長期金利上昇への警戒感から売りが先行。その後は10-12月決算発表シーズンを前に企業業績への期待感から下げ幅を縮小したものの、連日の株価上昇を受けて利益確定の動きも広がり、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で自動車・自動車部品や不動産が下落した。

宅配ピザ会社のドミノ・ピザ(DPZ)は、CEOの退任が報じられ下落。家電のワールプール(WHR)は約500人の人員削減に伴う8千万ドルの費用発生を発表し軟調推移。一方で、航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、12月実績が好感され上昇。小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、1億ドルの資金調達を発表し堅調推移となった。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏はメディアのインタビューで、現在の株価は金利水準を考慮すれば概ね適正な範囲であり、法人税減税による効果がまだ十分に織り込まれていないとの見方を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:中国が米国債購入の縮小検討かとの報道で米債券安・株安・ドル安

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円65銭まで買い戻された後、111円29銭まで下落し、111円44銭で引けた。中国が米国債購入の縮小を検討かとの報道を受けて、欧州市場で米国の債券安、株安、ドル安となった流れが継続した。ただ、米財務省が実施した10年債入札が好調だったことや、株安もやや落ち着いたことから、ドル売りは限定的になった。

ユーロ・ドルは1.2007ドルまで上昇後、1.1941ドルまで下落し、1.1948ドルで引けた。ユーロ・円は133円90銭まで買い戻された後、133円08銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3540ドルまで上昇後、1.3505ドルに反落。ドル・スイスフランは0.9756フランから0.9794フランでもみ合った。

■NY原油:続伸で63.57ドル、原油在庫や生産量の減少受けて買い

NY原油先物は続伸(NYMEX原油2月限終値:63.57↑0.61)。63.09ドルから63.61ドルまで上昇した。前日のNY通常取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が1120万バレルも減少したことを受け、買い先行で始まった。そして、この日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)でも国内全体の原油在庫が8週連続減少したが、API在庫に届かなかったことでいったん利益確定売りに転換。しかし、その後、原油生産量や輸出量が減っていたこともあり、改めて買いが優勢になった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  30.55ドル +0.28ドル(+0.93%)

モルガン・スタンレー(MS) 53.93ドル +0.63ドル(+1.18%)

ゴールドマン・サックス(GS)254.33ドル +0.39ドル(+0.15%)

インテル(INTC)      42.50ドル -1.12ドル(-2.57%)

アップル(AAPL)      174.29ドル -0.04ドル(-0.02%)

アルファベット(GOOG)   1102.61ドル -3.65ドル(-0.33%)

フェイスブック(FB)    187.84ドル -0.03ドル(-0.02%)

キャタピラー(CAT)     165.87ドル -0.56ドル(-0.34%)

アルコア(AA)       56.17ドル +1.97ドル(+3.63%)

ウォルマート(WMT)     99.67ドル -0.72ドル(-0.72%)

スプリント(S)       5.62ドル -0.07ドル(-1.23%)

《HT》

提供:フィスコ

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