2018年に注目されるビットコイン技術【フィスコ・ビットコインニュース】

市況
2018年1月11日 17時00分

2017年にはビットコインが大きな成長を遂げていたが、2018年も様々な技術革新が期待されている。その中でも有望視されている技術のいくつかを簡単に紹介したい。

ビットコインは現在、取引量が急増したことにより取引手数料の増加や取引の遅延などの課題に直面している。また、元来取引情報に関する透明性が高く、誰でもブロックチェーン上のデータ履歴を見ることが可能であることについて、場合によってはセキュリティのリスクがあるとされることがある。

下に挙げる技術は、こうした課題を解決しようとするものだ。これらの技術に大きな進展があることはビットコインにとってポジティブなニュースといえ、今後の動向に注目したい。

ひとつめに挙げるSegwitとは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するための技術である。ビットコインの取引量の増加に伴い、ブロックチェーンのサイズに1MBという上限があることによる取引の遅延や停止が懸念されている。そこで、この取引データのサイズを縮小しようという技術がSegwitである。この技術は昨年ビットコインに適用されたが、2018年には各ビットコイン関連サービスの場面でさらなる採用の拡大が望まれる。

次にあげられるライトニングネットワークもやはり、スケーラビリティの問題を解決するためのものだ。主に少額の取引において大きな意味を持つが、従来は10分程度かかるビットコインの取引を即時に完了できる技術といえる。また、ブロックチェーン外での取引となるため、上記であげたようなスケーラビリティ問題にも有効となる。

TumbleBit と ZeroLinkは、セキュリティに関係する技術である。現在ビットコインの取引や所有についてはブロックチェーン上で公開されており、誰でも見ることができるようになっている。そこでTumbleBitは、複数の送受信をシャッフルするコインミキシングという技術を用い、どこからどこへ送金が行われたのかを判明できないようにする。

ZeroLinkは前述のTumbleBitと違い、複数ではなく単一の取引において特定を行えないようにするものだ。

他には、サイドチェーンという技術がある。これはブロックチェーンに代わってビットコインを移動させることができる。また、機能を拡大させることを狩野にする技術だ。

Schnorr Signatures Proposalという技術は、発明者の名前にちなんで命名された暗号署名技術である。最大の特徴は複数の署名を1つに集約できることだという。これにより、取引のコスト削減と処理能力向上が期待される。

《MS》

提供:フィスコ

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