【↓】日経平均 大引け| 続落、欧米株安や円高を受け利益確定売り (1月11日)

市況
2018年1月11日 16時36分

日経平均株価

始値  23656.39

高値  23734.97(10:03)

安値  23601.84(09:21)

大引け 23710.43(前日比 -77.77 、 -0.33% )

売買高  15億8283万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆8021億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、欧米株安と円高で利益確定売り優勢に

2.ドル円は一時1ドル=111円台前半まで円高に振れ、輸出株に逆風

3.あすのオプションSQ算出を前に、主力銘柄には買い手控えムードも

4.中小型株中心に物色意欲は旺盛で、値上がり値下がり銘柄数も拮抗

5.業種では資源関連や銀行セクターなどが買われ、全体相場を下支え

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは16ドル安と小反落。中国政府が米国債購入の減額や停止を検討していると報じられたことを受け売りが先行した。

東京市場では、欧米株安や円高を受けて利益確定売りに押された。日経平均株価は一時180円以上の下げをみせる場面もあった。

11日の東京市場は前日の欧米株市場が総じて軟調だったことや、為替の円高を嫌気する形で終始売り優勢の地合いとなった。ドル円相場は朝方に1ドル=111円台前半まで円高が進み、自動車など輸出株にマイナスに作用した。あすにオプションSQを控え、主力株に積極的な買いが入りにくいことも上値の重さにつながった。ただ、下値では押し目買い意欲が強く、後場後半は下げ渋り、引け際に買い戻しが入り、急速に下げ幅を縮小した。原油高を背景に資源関連が買われ、銀行株も堅調で全体相場を支えた。個別物色意欲は旺盛であり、小型の材料株に個人投資家とみられる買いが目立ち、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。東証1部売買代金は前日に続き3兆円に届かなかった。

個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、SUMCO<3436>も冴えない。コロプラ<3668>が大幅安、サイゼリヤ<7581>も大きく下落した。セレス<3696>、ネクステージ<3186>が急落、トクヤマ<4043>、ローツェ<6323>も値を下げた。三協立山<5932>、GMOインターネット<9449>、ペッパーフードサービス<3053>、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>なども安い。

半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、ファナック<6954>もしっかり。オリエンタルランド<4661>が買われ、東海カーボン<5301>も上昇した。モリテック スチール<5986>がストップ高、スター精密<7718>も大幅高。キリン堂ホールディングス<3194>、日本通信<9424>、シグマクシス<6088>なども物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東海カ <5301> 、日立建機 <6305> 、ヤマトHD <9064> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。うち14円はファナック1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、日東電 <6988> 、ホンダ <7267> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約36円。

東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)サービス業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)医薬品、(3)水産・農林業、(4)金属製品、(5)精密機器。

■個別材料株

△ルーデン <1400> [JQG]

訪日中国人客向け不動産事業で現地企業と提携。

△地域新聞社 <2164> [JQG]

第1四半期は営業黒字浮上で上半期計画を超過。

△ANAP <3189> [JQ]

9-11月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地。

△アイサンテク <4667> [JQ]

「杉並区で自動運転車の実証実験」との報道。

△ベル24HD <6183>

3-11月期(3Q累計)税引き前が22%増益。

△エヌピーシー <6255> [東証M]

9-11月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

△ゲームウィズ <6552> [東証M]

上期経常の対通期進捗率79%、株式分割と優待新設も発表。

△スター精 <7718>

今期経常を18%上方修正、自社株取得と消却も発表。

△三光合成 <7888> [東証2]

上期経常は30%増益で上振れ着地。

△BS11 <9414>

9-11月期(1Q)経常は24%増益で着地。

▼わらべ日洋 <2918>

今期経常を一転7%減益に下方修正。

▼サイゼリヤ <7581>

9-11月期(1Q)経常は12%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)モリテック <5986> 、(2)スター精 <7718> 、(3)ベル24HD <6183> 、(4)ソースネクス <4344> 、(5)キリン堂HD <3194> 、(6)1stコーポ <1430> 、(7)日本通信 <9424> 、(8)河合楽 <7952> 、(9)日比谷設 <1982> 、(10)シグマクシス <6088>

値下がり率上位10傑は(1)コロプラ <3668> 、(2)ライク <2462> 、(3)サイゼリヤ <7581> 、(4)イオンディラ <9787> 、(5)わらべ日洋 <2918> 、(6)セレス <3696> 、(7)ネクステージ <3186> 、(8)RSテクノ <3445> 、(9)デザインワン <6048> 、(10)トクヤマ <4043>

【大引け】

日経平均は前日比77.77円(0.33%)安の2万3710.43円。TOPIXは前日比4.02(0.21%)安の1888.09。出来高は概算で15億8283万株。値上がり銘柄数は976、値下がり銘柄数は986となった。日経ジャスダック平均は4109.17円(6.12円高)。

[2018年1月11日]

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