明日の株式相場見通し=地合いの強さ保ち続伸、先物主導の上昇を警戒する見方も

市況
2018年1月16日 17時30分

あす(17日)の東京株式市場は、きょうの意外高ともいえる地合いの強さを保って、日経平均株価は続伸となりそうだ。ただ、株価指数先物主導の上昇に対する警戒感も意識されており、心理的フシ目の2万4000円を超えると上値が重くなる可能性もある。

市場関係者からは「きょうは、市場から“意外高”との言葉が多く聞こえる地合いとなった。前日の米株式市場が休場だったのに加え、外国為替市場での円高・ドル安傾向もあり、“手掛かり不足で小動き”との見立てが多かった。ところが、休場だった米国のグローベクス(シカゴ先物取引システム)で、時間外取引のNYダウ先物が上昇していることや、円相場の上昇一服、さらに海外投資家からとみられる市場外での大口クロス取引観測などがプラス材料と受け止められ、先物主導で上昇が加速した」との見方が出ていた。

きょうは、寄与率の高いファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>の3銘柄合計約129円分日経平均を押し上げた。また、東証1部の値上がり銘柄数は972と値下がり銘柄数の980を下回っている。

日程面では、11月の機械受注統計、15日時点の給油所の石油製品価格、阪神大震災から23年に注目。海外では、米12月の鉱工業生産・設備稼働率、欧州17年の新車販売台数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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