16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは10ドル安、ダウ一時26000ドル突破も反落

市況
2018年1月17日 8時06分

■NY株式:NYダウは10ドル安、ダウ一時26000ドル突破も反落

16日の米国株式相場は下落。ダウ平均は10.33ドル安の25792.86、ナスダックは37.38ポイント安の7223.69で取引を終了した。先週連日の過去最高値更新となった流れを受け、朝方は大きく上昇して始まった。ダウ平均は一時的に26000ドルを上回る場面もあったが、主要企業決算を見極めたいとの思惑や、暫定歳出法案の期限が19日に迫っており、政府機関閉鎖のリスクが意識され下落する展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、長期介護保険の評価見直しや税制変更による影響で110億ドル損失を計上、分社化を検討しているとの見方から下落。一方で大手行のシティグループ(C)は、繰延税金資産の取り崩しで大幅赤字となったものの、予想を上回る決算を発表して上昇。半導体のクアルコム(QCOM)は、業績も通しを引き上げると共に、競合のブロードコム(AVGO)から敵対買収提案を受けている問題で、NXPセミコンダクター(NXPI)の買収に失敗した場合は自社株買いを拡大する方針を示し上昇。

トランプ大統領が移民を侮辱する発言を行なったとして批判が高まる中、幼少期に不法入国した移民救済制度(DACA)の撤廃が3月上旬に迫っている。民主党は移民法案を予算法案と抱き合わせることを要求しており、債務上限を巡る交渉は難航することが予想される。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:NYダウ反落でドル売り継続

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円88銭から110円25銭まで下落したが、110円53銭で引けた。市場予想を下回った1月NY連銀製造業景気指数やNYダウが26000ドルを突破し、史上最高値をつけた後に反落したことから、株安を警戒したリスク回避のドル売り・円買いが活発となった。

ユーロ・ドルは、1.2195ドルから1.2281ドルまで上昇し、1.2255ドルで引けた。ユーロ圏の金利先高感に伴うユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、134円98銭まで下落後、135円70銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.3750ドルから1.3799ドルまで上昇した。ユーロ高・米ドル安の継続を意識して、ポンド買い・米ドル売りがやや活発となった。ドル・スイスは、0.9665フランから0.9581フランまで下落した。

■NY原油:反落で63.73ドル、過度の原油高に対する警戒感浮上

NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:63.73 ↓0.57)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比-0.57ドルの63.73ドルで取引を終えた。一時63.39ドルまで売られた。主要産油国による生産抑制が続いており、原油価格の先高観は大きく後退していないものの、過度の原油高に対する警戒感が浮上しており、1バレル=64ドル台ではポジション調整的な売りが入った。米国株が不安定な動きを見せていることも一部で嫌気されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.24ドル +0.05ドル(+0.16%)

モルガン・スタンレー(MS) 54.60ドル -0.52ドル(-0.94%)

ゴールドマン・サックス(GS)258.46ドル +1.43ドル(+0.56%)

インテル(INTC)      43.14ドル -0.10ドル(-0.23%)

アップル(AAPL)      176.19ドル -0.90ドル(-0.51%)

アルファベット(GOOG)   1121.76ドル -0.50ドル(-0.04%)

フェイスブック(FB)    178.39ドル -0.98ドル(-0.55%)

キャタピラー(CAT)     169.31ドル -0.99ドル(-0.58%)

アルコア(AA)       56.24ドル -0.52ドル(-0.92%)

ウォルマート(WMT)     100.69ドル -0.18ドル(-0.18%)

スプリント(S)       5.60ドル -0.09ドル(-1.58%)

《HT》

提供:フィスコ

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