話題株ピックアップ【夕刊】(3):ハナツアーJ、グローバル社、アストマクス

注目
2018年1月18日 15時24分

■ランシステム <3326>  1,112円  +81 円 (+7.9%)  本日終値

ランシステム<3326>が異彩高。同社はネットカフェ(複合カフェ)「自遊空間」やカプセルホテル「コミカプ」を全国展開している。マンガやカプセルホテルは日本が誇るカルチャーで訪日外国人観光客にも人気が高い。同社は昨年9月から通訳ソリューションを展開するインバウンドテック(東京都・新宿区)の映像通訳サービスを導入し、通訳サービスの導入店舗を既存店舗から、直営店全店へ拡大するなど積極的な布石を打っており、訪日客数の急増が伝わるなか、関連有力株として頭角を現している。業績面も回復基調にあり、18年6月期営業利益は前期比2.7倍の2億5000万円を見込んでいる。

■ハナツアーJ <6561>  2,540円  +181 円 (+7.7%) 一時ストップ高   本日終値

HANATOUR JAPAN<6561>が一時ストップ高。韓国からの日本向け旅行の手配業務などを手掛けており、インバウンド関連株の物色人気に乗っている。同社は昨年12月15日に東証マザーズ市場に新規上場した。初値は公開価格(2000円)を10%上回る2200円だった。この日は2800円台まで値を上げたが、公開価格からの上昇率は40%程度であり、直近IPO銘柄のなかでの出遅れ感が指摘されている。

■THEグローバル社 <3271>  1,122円  +76 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

THEグローバル社<3271>が大幅高、上場来高値を更新した。首都圏を中心にマンション開発や戸建て事業を手掛けている。18年6月期は戸建て販売が業績を牽引し、営業利益は前期比69.5%増の31億1400万円を見込んでいる。インバウンド需要を意識して外国人に人気の高い京都にホテルを積極展開、東京では羽田空港に近い蒲田にホテル用事業用地を取得し訪日需要に備えている。PER8倍台は割安感が強い。

■アストマックス <7162>  442円  +25 円 (+6.0%) 一時ストップ高   本日終値

アストマックス<7162>が急反発し、一時ストップ高まで買われた。きょう付の日本経済新聞で「ヤフーは投資信託の販売事業に参入する」と報じられており、子会社のアストマックス投信投資顧問がヤフー<4689>と資本・業務提携関係にある同社にも思惑的な買いが入った。記事によると、取り扱う投信はAIを活用して運用する「Yjamプラス!」と、バランス型の「Yjamライト!」の2種類という。アストマックス投信投資顧問は「Yjam投信シリーズ」の資産運用を担当しており、ヤフーの投資販売参入でメリットが大きいとの見方が強まっているようだ。

■コスモスイニシア <8844>  818円  +46 円 (+6.0%)  本日終値

コスモスイニシア<8844>が急伸。安倍政権と日銀は日本経済のデフレ脱却に向け積極的に取り組んでいるが、ここ不動産市況にも局所的ながら回復色が強まってきた。そのなか、増勢の一途にある訪日外国人観光客の消費需要を取り込む形で訪日客向けホテルなどの開発を強力に推し進めているのが同社だ。2月にアパートメントホテル「MIMARU上野NORTH」がオープン予定にあるほか、18年中に上野で3棟がオープンする見込みにあり、パンダ人気にもあやかり業容拡大が期待されている。

■カイオム <4583>  413円  +21 円 (+5.4%)  本日終値

カイオム・バイオサイエンス<4583>が急反発。17日の取引終了後、自社で開発を進めているDLK-1抗体に関して、日本における特許付与の決定通知を受領したと発表しており、知的財産戦略の強化につながるとの見方から買いが入った。同特許はヒトDLK-1を標的としたヒト化モノクローナル抗体LIV-1205に関連する特許で、既に米国、中国、欧州で特許が成立。今回の日本での特許付与決定により、スイスのADCセラピューティクス社におけるLIV-1205のADC(抗体薬物複合体)用途での開発や、自社での開発および導出活動を支える知財基盤を強化するとしている。なお、同件による18年12月期業績への影響はないとしている。

■Sシャワー <4838>  920円  +41 円 (+4.7%)  本日終値

スペースシャワーネットワーク<4838>が続急伸。音楽チャンネルをCS放送やケーブルテレビに提供し、デジタル音楽配信やライブイベント、メードカフェなどにも展開している。同社に所属するバンド「Suchmos(サチモス)」の人気が高いほか、これに続く「パエリアス」なども人気化の兆しにある。筆頭株主は伊藤忠商事<8001>で3分の1以上の株式を保有するが、昨年10月には独立系投資顧問会社のRMBキャピタルが同社株を純投資目的で6%超まで買い増す動きなどをみせるなど海外ファンドなどからも注目されている。

■インタースペース <2122>  2,238円  +75 円 (+3.5%)  本日終値

インタースペース<2122>が続伸。17日の取引終了後、エニグモ<3665>の100%子会社で、女性向けメディアサービスを運営するロケットベンチャー(東京都渋谷区)の発行済み株式の100%を取得し、連結子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ロケットベンチャーは「世界中の女性を可愛くする。」をコンセプトに、20代女性をターゲットにした「4MEEE(フォーミー)」や感度の高い主婦・ママをターゲットにした「4yuuu!(フォーユー)」などのメディアサービスを運営。一方、Iスペースは、日本最大級のママ向けコミュニティーサイト「ママスタジアム」の運営を行っており、ロケットベンチャーの実績を掛け合わせることで、女性向けメディアジャンルのさらなる拡大が期待できるとしている。なお、同件による18年9月期業績予想の修正はないという。

■アイリッジ <3917>  1,934円  +59 円 (+3.2%)  本日終値

アイリッジ <3917> [東証M]が反発。17日放送のテレビ東京系経済報道番組「ワールドビジネスサテライト」で電子地域通貨「さるぼぼコイン」などが紹介されたことで、これを好材料視した買いが入っている。「さるぼぼコイン」は利用できるのが高山市周辺地域の店舗だけという地域限定のコイン。客は店舗にあるQRコードを読み取って金額を入力するだけという簡単さで、店舗側も専用の読み取り端末が必要なく初期コストがかからない、と利点を紹介。このシステムを開発した企業として同社が取り上げられた。また、伊予銀行が来月から始める電子通貨の実証実験に協力することも伝えていた。

■ITbook <3742>  618円  +12 円 (+2.0%)  本日終値

ITbook<3742>が反発。同社は17日取引終了後、ソフトウエア開発の人材派遣や建設コンサルタントを展開するコスモエンジニアリングの全株式を取得し子会社化することを発表。取得価額は概算1億1600万円で、同社の子会社化により人材紹介や技術者派遣事業などでシナジー発揮を見込んでおり、これを手掛かりとする投資資金を誘導している。

●ストップ高銘柄

インタートレード <3747>  531円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

大村紙業 <3953>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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