話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一生命HD、フージャース、タダノ
■第一生命HD <8750> 2,464円 +1 円 (+0.0%) 本日終値
第一生命ホールディングス <8750> が続伸し、昨年来高値を更新した。19日、米子会社プロテクティブがリバティライフ社の個人保険と年金の既契約を再保険形式で買収すると発表しており、事業基盤の拡大による業績への貢献に期待する買いが向かった。米大手生保会社のリンカーン社からリバティライフの個人保険と年金の既契約、約50万件を取得する。買収価額は約1400億円で、7月をメドに買収手続きの完了を目指す。なお、今回の買収による業績への影響は19年3月期以降に寄与する見込みとしている。
■フージャース <3284> 1,041円 -234 円 (-18.4%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
フージャースホールディングス<3284>が3日ぶりに大幅反落。日証金が19日、フージャース株について、22日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただ、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。 貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となったようだ。
■タダノ <6395> 1,935円 -172 円 (-8.2%) 本日終値 東証1部 下落率2位
タダノ<6395>が大幅反落。前週末19日の取引終了後、米子会社2社が、排ガス規制に適合しないディーゼルエンジンを搭載した建設用クレーン車を、規制の緩和措置を超えて販売した可能性があると発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。これを受けて、米子会社2社は米環境保護庁に17年12月5日付で自己申告し、独立性のある米法律事務所へ調査を行うように依頼したという。なお、同社では現在、最も厳しい規制に適合するエンジンを搭載した建設用クレーンのみを販売しており、北米での販売に影響はないとしているが、当局からの処分などへの警戒感が強まっているようだ。
■新都ホールディングス <2776> 210円 +50 円 (+31.3%) ストップ高 本日終値
新都ホールディングス <2776> [JQ]がストップ高。19日、取得契約済みの販売用不動産を売却する契約を結んだと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。同社は栃木県日光市の温泉旅館・ホテルを16日付で取得し、取得した温泉旅館・ホテルを19日に売却する。これにより、営業利益ベースで約2.4億円が押し上げられる見込みとなった。なお、今18年1月期業績への影響は現在精査中とし、判明でき次第、速やかに公表するとしている。
■サツドラHD <3544> 2,558円 +500 円 (+24.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
サツドラホールディングス<3544>が後場に入ってストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社はきょう、グループのリージョナルマーケティングが自動販売機向けにWeChat Pay決済サービスの提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。「WeChat Pay対応自販機」の開発に関しては、マルチペイメント決済ゲートウェイシステムを開発するネットスターズ(東京都中央区)の技術サポートを受け実現。富士電機<6504>と3社協力のもと、今春から全国展開するとしている。なお、WeChat Payとは中国IT大手のテンセントが提供しているスマホ用SNSアプリ「WeChat」の機能を活用した決済サービス。利用者は約8億人といわれ、日本国内でも導入が加速している。
■ハイパー <3054> 1,602円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
ハイパー<3054>が連日のストップ高。19日に、AppGuard Marketing(アップガード マーケティング、東京都新宿区)と提携し、サイバーセキュリティー製品「AppGuard」の提供を開始すると発表したことが、引き続き好材料視された。「AppGuard」は、米国の政府機関などで採用実績があり、アメリカ陸軍のNETCOMから認証を受けるなど高いセキュリティー性能を有する新概念のセキュリティー製品。マルウエアの検知・駆除により攻撃を防止する従来のセキュリティー製品とは異なり、システムへの動作を監視・隔離することで、未知のマルウエアへの対策も解決するという。なお、同じくAppGuard関連として、大興電子通信<8023>などにも買いが入った。
■くろがね工作所 <7997> 1,724円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
くろがね工作所 <7997> [東証2] がストップ高。同社は19日に決算を発表。17年11月期の連結経常利益は前の期比56.1%減の8300万円に落ち込んだものの、続く18年11月期は前期比2.5倍の2億1000万円にV字回復する見通しとなった。これを材料視する買いが殺到した。前期は建築付帯設備機器事業における施工費の高騰や工事の延期などが響き、大幅減益となった。今期は旺盛なオフィスの環境整備需要を背景に、主力の事務用家具部門で首都圏の大型移転案件やリノベーション案件などの受注獲得に注力する構えだ。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比20円増の45円に大幅増配する方針としたことも支援材料となった。
■HyAS&C <6192> 1,736円 +300 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
19日、ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証M]が2月28日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■竹田印刷 <7875> 919円 +150 円 (+19.5%) ストップ高買い気配 本日終値
竹田印刷<7875>がストップ高カイ気配。前週末19日の取引終了後、東京証券所の承認を受けて、26日から東証2部に重複上場することになったと発表しており、流動性の向上などを期待した買いが入っている。同社は、中部地方を地盤とする印刷会社。18年3月期連結業績予想は、売上高380億円(前期比9.3%増)、経常利益7億8000万円(同1.1%増)を見込んでいる。
●ストップ高銘柄
レカム <3323> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
大村紙業 <3953> 1,700円 +300 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
森尾電機 <6647> 3,035円 +504 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
星和電機 <6748> 615円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
植松商会 <9914> 630円 +100 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
杉村倉庫 <9307> 2,550円 -700 円 (-21.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース