話題株ピックアップ【夕刊】(3):大村紙業、ブレインP、省電舎HD

注目
2018年1月24日 15時26分

■両毛システムズ <9691>  2,043円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

23日、両毛システムズ <9691> [JQ]が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比14.7倍の3億2400万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載用組込ソフトの開発支援やエネルギー関連システムの受注が伸びた社会・産業事業の収益が拡大したことが寄与。ソフト開発・システム販売が堅調だった公共事業の採算改善も増益に貢献した。

■大村紙業 <3953>  2,600円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値

大村紙業 <3953> [JQ]は昨日まで5日連続でストップ高、値幅制限が500円に引き上げられた本日もストップ高となり、上場来高値を連日更新した。任天堂 <7974> が18日、「ニンテンドースイッチ」と連動させて遊ぶ、段ボール製の組み立てキット「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」を4月20日に発売すると発表。これを受け、段ボールメーカーの同社に収益拡大を期待する思惑買いが続いた。

■ブレインパッド <3655>  1,735円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

23日、ブレインパッド <3655> が18年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の6000万円→2億1500万円に3.6倍上方修正。増益率が71.4%増→6.1倍に拡大し、6期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上が堅調に推移する中、効率的なプロジェクト管理が奏功し採算が改善したほか、人員採用が想定より進まなかったことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の3億円(前期は1億4300万円)を据え置いた。

■省電舎ホールディングス <1711>  1,414円  +133 円 (+10.4%)  本日終値

省電舎ホールディングス <1711> [東証2]が続急伸。同社は23日、丸紅 <8002> との業務提携について多くの株主・投資家から問い合わせがあったことを受けQ&Aを発表しており、業務提携を改めて材料視する買いが入ったようだ。同社は昨年12月に丸紅とエネルギー関連分野の新事業展開で業務提携したことを発表。第1弾として自家消費型EMS(エネルギーマネジメントシステム)を18年3月までに開発し、両社顧客約6000社への導入を目指すことを明らかにしていた。今回、自家消費型EMSの問い合わせについて回答。販売価格帯や見込み数量など未定としたが、第2弾、第3弾も開発、販売していく予定とした。

■サンウッド <8903>  752円  +56 円 (+8.1%)  本日終値

サンウッド<8903>が昨年来高値を更新。24日朝、18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億5000万円→4億円(前期は2000万円)に14.3%上方修正し、増益率が18倍→20倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。

■日本ユピカ <7891>  2,781円  +182 円 (+7.0%)  本日終値

日本ユピカ<7891>が後場急伸。同社はきょう、イタリアのAR.MA.社と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用熱硬化性樹脂「CBZ」の製造・販売に関するライセンス契約を締結したと発表。CBZは、同社が独自に開発した樹脂。同社では今回の契約締結で、AR.MA.社が欧州内で持つネットワークを生かして、船舶や車両、自動車市場、プリプレグ生産メーカーへのCBZ拡販を期待しているという。

■アイティメディア <2148>  894円  +58 円 (+6.9%)  本日終値

アイティメディア<2148>が4日続伸。23日の取引終了後、IT関連ニュースを扱う「ITmedia NEWS(アイティメディアニュース)」内に開設した、AI(人工知能)・ロボット専門のチャンネル「AI+(エーアイプラス) by ITmedia NEWS」が、昨年12月に月間200万ページビュー(PV)を達成したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「AI+ by ITmedia NEWS」は、昨年1月に開設された専門チャンネルで、AIに関する基礎知識から活用法、事例、業界動向から最新情報まで提供している。

■京進 <4735>  990円  +50 円 (+5.3%)  本日終値

京進<4735>が4日続伸。岩井コスモ証券が23日付で、新規に投資判断「A」、目標株価1100円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、塾市場が横ばいで推移するなか、独自の学習指導法「リーチングメソッド」で差別化に成功しており、生徒数の順調な増加が続いている点を評価。また、日本語学校や保育、英語学校などを展開しているほか、17年には介護事業に参入しており、M&Aを活用した成長力も評価できるとしている。

■サンセイランディック <3277>  1,359円  +63 円 (+4.9%)  本日終値

サンセイランディック<3277>が大幅高で5日続伸、上場来最高値を更新した。同社は権利関係が複雑な土地の仕入れ販売というニッチ分野で商機を捉え、借地権者の底地権取得に対する強いニーズを取り込むことに成功、業績は好調に推移している。また、老朽化した居抜き物件をバリューアップして販売するほか、空き家の活用も手掛けており、インバウンド需要をターゲットとした「民泊」のテーマにも乗る。株価面では割安で値動きが軽いものの、小型株ゆえの流動性の低さから機関投資家は敬遠しがちな銘柄だった。しかし、直近は時価増額100億円ラインを上回ってきたことから、ファンド系資金も注目し始めたとの観測がある。

■IMV <7760>  660円  +26 円 (+4.1%)  本日終値

IMV<7760>、ニッポン高度紙工業<3891>が大幅高に買われるなど、リチウムイオン電池関連株の一角が高い。24日付の日本経済新聞が「日本車各社が中国で一斉に電気自動車(EV)を投入する。マツダは19年をメドに中国大手と共同開発したEVを販売する。ホンダやトヨタ自動車、日産自動車も多目的スポーツ車(SUV)のEVを出す」と報じた。世界最大の自動車市場である中国がEVシフトを本格化させていることで、これを商機と捉えた大手自動車メーカーが中国への展開を強めている。こうした流れを受けて、EVなどに搭載するリチウムイオン電池の温度・振動複合環境における充放電の機能性や性能を確認する受託試験を手掛けるIMVや、コンデンサー用のセパレーターの世界シェア6割超で2次電池用セパレーターでも高実績を有する高度紙、磁性粉末材料のトップメーカーでリチウムイオン電池正極材に展開する戸田工などに物色の矛先が向いている。

●ストップ高銘柄

ワイエスフード <3358>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

神田通信機 <1992>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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