JBR Research Memo(3):少額短期保険事業の好調やリペア事業の損益改善により、過去最高業績を更新

特集
2018年1月25日 15時13分

■業績動向

1. 2017年9月期の業績概要

ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2017年9月期の連結業績は、売上高が前期比7.3%増の12,396百万円、営業利益が同8.0%増の889百万円、経常利益が同8.5%増の952百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3,073.5%増の886百万円と増収増益決算となった。売上高は2期ぶり、営業利益、経常利益は2期連続、当期純利益は6期ぶりに過去最高を更新した。また、会社計画比では売上高が4.6%下回ったものの、利益項目は全て上回って着地した。

売上高は2016年5月に買収したリペア事業が通年で寄与したこと(前期比+420百万円)に加えて、少額短期保険事業が好調に推移したこと(同+413百万円)、2016年10月に吸収合併したJLRの寄与によりコールセンター事業の売上高が増加したこと(同+243百万円)などが増収要因となった。

売上原価率はリペア事業の損益改善効果に加えて、不採算事業の見直しを進めたことにより、前期比2.0ポイント低下の57.3%となった。一方、販管費率はJLRの吸収合併やリペア事業買収に伴う人件費の増加、及び支払手数料の増加により、同1.9ポイント上昇の35.5%となった。販管費の主な増減要因を見ると、広告宣伝費は前期比64百万円減少したが、JLRの吸収合併やリペア事業の通年寄与により人件費が329百万円増加したほか、支払手数料が125百万円増加した。

この結果、営業利益率は前期比0.1ポイント上昇の7.2%となり、2013年9月期の1.8%を底に4期連続で収益性が向上した。なお、前期は特別損失として減損損失(315百万円)やのれん償却額(413百万円)を計上したが、2017年9月期は大きな特別損失項目はなく、逆に特別利益として投資有価証券売却益(396百万円)を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅増益となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

提供:フィスコ

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