【↓】日経平均 大引け| 3日続落、円高警戒で主力株買い手控えも中小型株活況 (1月26日)

市況
2018年1月26日 16時51分

日経平均株価

始値  23757.34

高値  23797.96(09:06)

安値  23592.28(13:32)

大引け 23631.88(前日比 -37.61 、 -0.16% )

売買高  15億3427万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆9075億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅ながら3日続落、ドル円相場の動向に神経質な展開

2.朝方はトランプ発言でドルが買い戻されるも、その後再び円高方向に

3.円高による企業業績への懸念がくすぶり、主力株中心に買い手控え

4.中小型株への物色意欲は継続し、値上がり銘柄数は1000を超える

5.個人投資家などの買いが全体支え、売買代金も2兆9000億円台続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは140ドル高と続伸、連日過去最高値を更新した。航空機大手ボーイングや事務用品大手スリーエムの上昇が指数を押し上げた。

東京市場では、買い優勢で始まったものの寄り後に日経平均株価は伸び悩み、後場は軟調な値動きとなった。ただ個別株物色は継続し、値上がり銘柄数の方が多かった。

26日の東京市場は、これまで逆風材料となっていた急速なドル安・円高が一服し、1ドル=109円台後半までドルが買い戻されたことで日経平均は上昇して始まった。トランプ米大統領のドル高を支持する発言が効いた形だが、前場後半から再び109円台前半へと円高方向に振れ、日経平均もこれを横目に軟化した。円高警戒感は拭えず、これまで上昇相場の拠り所だった企業業績への影響を懸念するムードも漂う。半導体関連や銀行株が売られたことも重荷となった。もっとも値を下げているのは主力大型株が中心で、中小型株は強い動きを示すものが多く実質的には強い地合いともいえる。東証1部の値上がり銘柄数が1000を超え、値下がり銘柄数を大きく上回った。また、売買代金は3兆円には届かなかったもののここ数日2兆9000億円台が続いており、個人を中心とした資金が下値を支えている。

個別では、任天堂<7974>が堅調、ソニー<6758>、コマツ<6301>もしっかり。楽天<4755>が買いを集めたほか、インターネットイニシアティブ<3774>が物色人気となった。千代田化工建設<6366>が急伸、KOA<6999>、ネクステージ<3186>も値を飛ばした。神戸物産<3038>、FPG<7148>が大幅高となり、日揮<1963>も高い。ファインデックス<3649>、トプコン<7732>なども上昇した。

半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、東京エレクトロン<8035>も値を下げた。富士通ゼネラル<6755>が急落、ショーケース・ティービー<3909>も大きく利食われた。MonotaRO<3064>、サイバーエージェント<4751>が大幅下落。JXTGホールディングス<5020>、太平洋セメント<5233>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 、日揮 <1963> 、千代建 <6366> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 、スズキ <7269> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約55円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)精密機器、(3)その他製品、(4)医薬品、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)保険業、(4)パルプ・紙、(5)銀行業。

■個別材料株

△アルテHD <2406> [JQ]

1→2の株式分割を実施。

△ネクステージ <3186>

いちよし証券が新規に買い推奨。

△ドリコム <3793> [東証M]

4-12月期営業利益を倍額に上方修正。

△積水樹 <4212>

4-12月期(3Q累計)経常が11%増益で着地。

△サイバネット <4312>

17年12月期業績は計画上振れ着地。

△総合メデカル <4775>

4-12月期(3Q累計)経常は20%増益で着地、今期配当を5円増額修正。

△日軽金HD <5703>

大和証券は新規「2」でカバレッジ開始。

△千代建 <6366>

三菱UFJMS証券が投資判断を「オーバーウエート」に引き上げ。

△KIHD <6747> [東証2]

10-12月期(1Q)経常は83%増益で着地。

△大和自 <9082> [東証2]

「相乗りタクシー」の実証実験スタート。

▼ナノキャリア <4571> [東証M]

東証が信用規制。

▼アオイ電子 <6832> [東証2]

10-12月期(3Q)経常は38%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)千代建 <6366> 、(2)ポプラ <7601> 、(3)サイバーコム <3852> 、(4)KOA <6999> 、(5)ネクステージ <3186> 、(6)FPG <7148> 、(7)IIJ <3774> 、(8)総合メデカル <4775> 、(9)神戸物産 <3038> 、(10)ファインデ <3649>

値下がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961> 、(2)富士通ゼ <6755> 、(3)ショーケース <3909> 、(4)ボルテージ <3639> 、(5)サカイ引越 <9039> 、(6)モノタロウ <3064> 、(7)三菱自 <7211> 、(8)サイバー <4751> 、(9)大阪チタ <5726> 、(10)BEENOS <3328>

【大引け】

日経平均は前日比37.61円(0.16%)安の2万3631.88円。TOPIXは前日比5.17(0.27%)安の1879.39。出来高は概算で15億3427万株。値上がり銘柄数は1079、値下がり銘柄数は876となった。日経ジャスダック平均は4298.48円(20.22円高)。

[2018年1月26日]

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