【↓】日経平均 大引け| 大幅に5日続落、米株安と円高に仕掛け売りで下げ加速 (1月30日)

市況
2018年1月30日 16時54分

日経平均株価

始値  23559.33

高値  23581.98(09:44)

安値  23233.37(13:14)

大引け 23291.97(前日比 -337.37 、 -1.43% )

売買高  17億0272万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆3216億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅安で5日続落、米株安と円高を嫌気する展開に

2.前日の米株市場でNYダウが急落、海外投資家のリスク許容度が低下

3.先物への仕掛け的な売りがオプション絡みの売りも誘発し、後場下げ加速

4.日経平均は一時400円近く下落し、値下がり銘柄数は全体の8割超える

5.下値では買い向かう動きも観測され売買代金は8日ぶりに3兆円上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは177ドル安と4日ぶりに反落。米長期金利の上昇が嫌気されたほか、急ピッチな上昇への反動もあり、利益確定の売りが先行した。

東京市場では、リスクオフの流れが強まり日経平均株価は大幅安で5日続落。為替の円高と連動する形で輸出ハイテク株中心に売りがかさんだ。

30日の東京市場は売り先行で始まった後、日経平均が下げ幅を次第に広げ、後場一段安となるリスク回避ムードの強い展開となった。前日の米国株市場でNYダウが大幅安となり、海外投資家のリスク許容度が低下したことに加え、為替の円高に対する警戒感などが売りを助長した。後場は米国株先物の下げと絡めた日経平均先物主導の仕掛け的な売りが利いて全体相場は波乱含みの下げに。値がさのハイテク株が売り込まれ地合い悪を増幅させたほか、オプション取引に絡む損失回避の売りも加わり、日経平均は一時400円近い下げをみせる場面もあった。東証1部の値下がり銘柄数は1700を超え全体の85%の銘柄が下げる展開となったが、下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は8日ぶりに3兆円を上回った。

個別では、任天堂<7974>、ファナック<6954>が売られ、信越化学工業<4063>、東京エレクトロン<8035>なども軟調。ファーストリテイリング<9983>も安い。ツクイ<2398>、ペッパーフードサービス<3053>が大幅安、セレス<3696>、タカラレーベン<8897>なども大きく下げた。住石ホールディングス<1514>、日立金属<5486>も下落した。ショーケース・ティービー<3909>も安い。

半面、SBIホールディングス<8473>、コマツ<6301>がしっかり、日立建機<6305>の上げも目立った。花王<4452>も堅調。KIMOTO<7908>がストップ高で値上がり率トップ、東洋機械金属<6210>も値幅制限いっぱいに買われた。小野測器<6858>、新家工業<7305>、井村屋グループ<2209>、JSR<4185>なども値を飛ばした。横河ブリッジホールディングス<5911>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日立建機 <6305> 、花王 <4452> 、コマツ <6301> 、セコム <9735> 、ヤマトHD <9064> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。うち12円は日立建機1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約139円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)輸送用機器、(3)倉庫運輸関連、(4)陸運業、(5)ゴム製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)その他金融業、(4)建設業、(5)電気機器。

■個別材料株

△ジューテック <3157>

株主優待制度を拡充。

△JSR <4185>

4-12月期(3Q累計)税引き前が39%増益で着地。

△寺岡製 <4987> [東証2]

今期経常を24%上方修正、配当も1円増額。

△横河ブHD <5911>

今期経常を13%上方修正、最高益予想を上乗せ。

△洋機械 <6210>

4-12月期(3Q累計)経常は27%増益で着地。

△日立建機 <6305>

今期税引き前を51%上方修正。

△新家工 <7305>

今期経常を一転27%増益に上方修正、配当も15円増額。

△キヤノン電 <7739>

17年12月期経常は24%増益で上振れ着地。

△KIMOTO <7908>

4-12月期(3Q累計)経常は2.8倍増益・通期計画を超過。

△ハマキョウ <9037>

4-12月期(3Q累計)経常は9%増益で着地。

▼ハイパー <3054> [JQ]

東証が信用規制。

▼太洋工業 <6663> [JQ]

前期営業を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)KIMOTO <7908> 、(2)小野測器 <6858> 、(3)洋機械 <6210> 、(4)新家工 <7305> 、(5)井村屋G <2209> 、(6)ハマキョウ <9037> 、(7)東テク <9960> 、(8)JSR <4185> 、(9)ジューテック <3157> 、(10)キヤノン電 <7739>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)トーメンデバ <2737> 、(3)住友理工 <5191> 、(4)ツクイ <2398> 、(5)ペッパー <3053> 、(6)日精線 <5659> 、(7)小森 <6349> 、(8)岡三 <8609> 、(9)JCU <4975> 、(10)セレス <3696>

【大引け】

日経平均は前日比337.37円(1.43%)安の2万3291.97円。TOPIXは前日比22.32(1.19%)安の1858.13。出来高は概算で17億0272万株。値上がり銘柄数は255、値下がり銘柄数は1760となった。日経ジャスダック平均は4252.36円(43.29円安)。

[2018年1月30日]

株探ニュース

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