明日の株式相場見通し=25日線割れで全般は買い手控え、好決算銘柄物色は持続

市況
2018年1月30日 17時47分

あす(31日)の東京株式市場は、きょうの大幅安で昨年12月7日以来ほぼ2カ月ぶりに、日経平均株価が終値で25日移動平均線(2万3499円78銭)を下回ったことに対する警戒感が浮上し、買い手控え姿勢が強まりそうだ。ただ一方で、日経平均がきょうで5日続落となり、下落幅が合計832円に達したことから、好決算発表銘柄を中心に自律反発的な買いも予想される。

市場関係者からは「きょうは、前日の米株式市場で長期金利上昇などを嫌気してNYダウ平均株価が下落したことや、米アップルが最新のiPhoneXの生産量を半減させるとの一部報道を嫌気して、寄り付きから売り先行のスタートとなった。後場に入って、日経平均が25日移動平均線近辺の2万3500円を下回ると、この水準のプット(売る権利)の売り手などから損失回避のための株価指数先物への売りが加速して一段安となった」との見方が出ていた。

30日の東京株式市場は、リスクオフの流れが強まり日経平均株価は大幅安となった。外国為替市場での円高進行と連動する形で輸出関連のハイテク株中心に売りがかさんだ。終値は、前日比337円37銭安の2万3291円97銭と5日続落した。ただ、売買代金は3兆3216億円と3兆円を上回った。

日程面では、日銀金融政策決定会合の主な意見(1月22~23日開催分)、12月の鉱工業生産指数速報値・住宅着工戸数、12月の自動車国内生産・輸出実績に注目。海外では、ユーロ圏1月の消費者物価、中国1月の製造業PMI、ユーロ圏12月の失業率が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2018年01月30日 17時47分

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