話題株ピックアップ【夕刊】(2):神戸鋼、大塚商会、花王
■愛三工業 <7283> 1,438円 +96 円 (+7.2%) 本日終値
愛三工業 <7283> が2月1日大引け後(15:20)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比59.6%増の81.6億円に拡大し、通期計画の96億円に対する進捗率は85.1%に達し、5年平均の74.5%も上回った。
■カチタス <8919> 3,450円 +215 円 (+6.7%) 本日終値
カチタス<8919>は大幅高で4連騰。昨年12月12日に東証1部に上場した直近IPO銘柄で、上場後の高値を大幅更新した。同社は空き家を中心に買い取り、付加価値を高めて販売する戸建て住宅のリノベーションを展開する。地方都市郊外の空き家などを対象に内外装をリフォームして販売するが、地方活性化の流れに乗って業績は好調に推移している。18年3月期営業利益は70億3000万円と前期比4割増を見込むが、19年3月期も2ケタ成長が有望視されている。
■神戸製鋼所 <5406> 1,212円 +66 円 (+5.8%) 本日終値
神戸製鋼所 <5406> が続急伸。1日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円→600億円に20.0%上方修正したことが買い材料視された。アルミ・銅などのデータ改ざん問題で不適合製品を納入した525社中518社の安全性確認を終えた。これを受け、現時点における一定の想定のもと、業績への影響を通期の経常利益の予想に織り込んだとしている。このほか、建設機械事業で中国での油圧ショベルの販売台数が想定より伸びる見通しを示した。
■大塚商会 <4768> 9,770円 +510 円 (+5.5%) 本日終値
1日、大塚商会 <4768> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年12月期の連結経常利益が前期比6%増で6期連続最高益を見込むことも支援材料。
■花王 <4452> 8,115円 +397 円 (+5.1%) 本日終値
花王<4452>が続伸、1月18日につけた7847円を上回り上場来高値を更新した。同社は1日取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想は、売上高が1兆5400億円(前期比3.4%増)、営業利益は2150億円(同5.0%増)、最終利益は1520億円(同3.4%増)と好調を見込んでいる。前期に続き増収増益基調が続くことで買い安心感が浮上した。また株主還元も前向きで、今期年間配当について前期比10円増配となる120円を計画しており、これも買いを助長している。
■小松精練 <3580> 1,000円 +34 円 (+3.5%) 本日終値
1日、小松精練 <3580> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→26億円に18.2%上方修正。増益率が12.5%増→33.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。スポーツ・ファッション分野の高機能素材など海外事業の好調が収益上振れの要因となる。同時に発表した17年4-12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比63.1%増の21.8億円に拡大した。
■かどや製油 <2612> 7,460円 +240 円 (+3.3%) 本日終値
1日、かどや製油 <2612> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.81%にあたる17万株(金額で12億2740万円)を上限に、2日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は1日終値の7220円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■日本管財 <9728> 2,112円 +66 円 (+3.2%) 本日終値
日本管財<9728>が後場一段高。同社はきょう午後2時に、18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は43億7900万円(前年同期比8.1%増)となり、通期計画58億円に対する進捗率は75.5%となった。売上高は706億700万円(同4.9%増)で着地。建物管理運営事業では既存管理案件の継続や工事関連業務の受託が堅調だったほか、環境施設管理事業ではゴミ焼却施設を中心に新規管理案件の受託や既存管理案件の契約更改が順調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■小野薬品工業 <4528> 2,787円 +59 円 (+2.2%) 本日終値
小野薬品工業<4528>は買い優勢の展開。同社は後場取引開始前、18年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上高にあたる売上収益を2540億円から2600億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を500億円から545億円(同24.6%減)へ、最終利益を395億円から430億円(同22.9%減)へそれぞれ増額した。これが好感される形となった。同社の主力商品であるがん免疫治療薬「オプジーボ」が効能の追加に伴い使用範囲が拡大しており、今期の収益に反映される。
■三菱電機 <6503> 2,049.5円 +30 円 (+1.5%) 本日終値
三菱電機<6503>は買い優勢。同社は2日午後1時15分、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を4兆3900億円から4兆4200億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を3150億円から3250億円(同20.3%増)へ、最終利益を2500億円から2650億円(同25.9%増)へそれぞれ増額した。円安の影響に加え、アジアでの設備投資需要などの増加を背景とした産業メカトロニクス部門の伸長などにより、前回予想値を上回る業績が見込まれる。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高3兆1150億1200万円(前年同期比5.7%増)、営業利益2324億900万円(同32.4%増)、最終利益1931億1800万円(同42.7%増)だった。
株探ニュース