【↓】日経平均 大引け| 反落、米長期金利上昇でリスク回避の売り優勢 (2月2日)

市況
2018年2月2日 17時20分

日経平均株価

始値  23361.67

高値  23367.96(09:00)

安値  23122.45(10:32)

大引け 23274.53(前日比 -211.58 、 -0.90% )

売買高  17億0244万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆2149億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均はリスク回避ムードのなか反落、一時360円超下げる場面も

2.前日の米国株市場ではNYダウ続伸も上値重く、米長期金利上昇を警戒

3.為替のドル安円高は一服したものの、主力値がさ株軟調でメガバンクも冴えず

4.押し目に買い向かう動きもみられ、値上がり銘柄数も800強

5.個別は決算発表に絡み明暗、花王やリコーが上昇もコニカミノルタなど下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは37ドル高と続伸。長期金利の上昇で上値は重いものの、石油大手エクソンモービルやウォルト・ディズニーなどが買われ指数を押し上げた。

東京市場ではリスクオフの流れとなり、日経平均株価は再度下値を模索。米長期金利上昇が米国株にネガティブに作用していることに対する警戒感が強い。

2日の東京市場は、リスク回避の流れに傾いた。これまで波乱要因となっていた為替のドル安・円高は一服したものの、前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が上下に値動きの荒い展開となり、これを受けて見送りムードとなった。米長期金利の上昇が米国株市場ではマイナス材料として意識されるようになり、東京市場でも米国株が軟化すれば影響は回避できないとの見方から、キャッシュポジションを高める動きが優勢となった。主力値がさ株が売られたことが全体指数に影響を与えたほか、米長期金利上昇にもかかわらずメガバンクも値を下げたことで投資家心理を悪化させている。ただ、押し目に買い向かう動きも観測され、日経平均は前場に360円超下げる場面もあったが、後場は下げ渋った。

個別では、任天堂<7974>が大きく値を下げキーエンス<6861>も売られた。ソフトバンクグループ<9984>も安い。東京エレクトロン<8035>、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調。イーレックス<9517>が急落、カシオ計算機<6952>、日本高周波鋼業<5476>なども大幅下落した。コニカミノルタ<4902>、京セラ<6971>の下げも目を引いた。

半面、ソニー<6758>が堅調、神戸製鋼所<5406>、三井物産<8031>も買われた。花王<4452>、リコー<7752>も上昇した。システナ<2317>がストップ高に買われ、シミックホールディングス<2309>、ソフトクリエイトホールディングス<3371>も急騰。イー・ガーディアン<6050>が値を飛ばし、フィックスターズ<3687>、カチタス<8919>なども物色人気。アサヒホールディングス<5857>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は花王 <4452> 、ユニファミマ <8028> 、リコー <7752> 、ソニー <6758> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は京セラ <6971> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約118円。

東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)電気・ガス業、(3)海運業、(4)小売業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)機械、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△システナ <2317>

10-12月期(3Q)経常は74%増益、今期配当を4円増額修正。

△セプテニHD <4293> [JQ]

10-12月期(1Q)税引き前は14%増益で着地。

△IPS <4335> [JQ]

小池産業の「SAP S/4HANA」導入のシステム構築を担当。

△日ダイナミク <4783> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常が3.5倍増益で着地。

△東洋ドライ <4976> [JQ]

上期経常を36%上方修正、11期ぶり最高益更新へ。

△神戸鋼 <5406>

今期経常を20%上方修正。

△アサヒHD <5857>

今期税引き前最高益予想を9%上乗せ、株主優待新設も発表。

△イーガーディ <6050>

10-12月期(1Q)経常は56%増益で着地。

△フタバ <7241>

4-12月期(3Q累計)経常が2.6倍増益で着地、10-12月期も2.3倍増益。

△リコー <7752>

今期最終を一転して損益トントンに上方修正。

▼ファンコミ <2461>

前期経常を一転2%減益に下方修正。

▼ハイパー <3054> [JQ]

東証が信用規制を強化。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)システナ <2317> 、(2)シミックHD <2309> 、(3)ソフトクリエ <3371> 、(4)日進工具 <6157> 、(5)イーガーディ <6050> 、(6)KIMOTO <7908> 、(7)ネットワン <7518> 、(8)リコー <7752> 、(9)フタバ <7241> 、(10)パイプドHD <3919>

値下がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328> 、(2)イーレックス <9517> 、(3)積化成 <4228> 、(4)GMB <7214> 、(5)高周波 <5476> 、(6)EPS <4282> 、(7)インタワクス <6032> 、(8)ブレクスルー <2464> 、(9)ソフバンテク <4726> 、(10)太平洋工 <7250>

【大引け】

日経平均は前日比211.58円(0.90%)安の2万3274.53円。TOPIXは前日比6.24(0.33%)安の1864.20。出来高は概算で17億0244万株。値上がり銘柄数は810、値下がり銘柄数は1172となった。日経ジャスダック平均は4270.26円(4.04円安)。

[2018年2月2日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.