ヘリオステクノ Research Memo(1):新製品やサービス収入の拡大で中期成長シナリオに弾み

特集
2018年2月6日 16時29分

■要約

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は旧フェニックス電機(株)が経営統合や事業譲受などを経て、2009年に社名変更して誕生した。会社分割によって現在は純粋持株会社となっており、傘下の事業会社において、ランプ事業、製造装置事業及び人材サービス事業の3つの事業を展開している。

1. 製造装置事業の急拡大が寄与して、前年同期及び期初予想比で大幅増益

2018年3月期第2四半期決算は、売上高11,362百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益1,705百万円(同57.7%増)と大幅増収増益で着地した。期初予想に対しても大きく上振れた。けん引役は製造装置事業だ。

2. 今通期見通しを上方修正。下期もHRPの納入が収益拡大をけん引

同社は2018年3月期通期を上方修正した。修正予想では売上高23,500百万円(前期比37.3%増)、営業利益2,600百万円(同87.5%増)となっている。今下期においてHRP大型契約の残りが売上計上の予定で、これが上方修正の大きな要因となっている。

3. M&A・新製品・サービス収入の3つの成長戦略で中期的成長を目指す

中長期の成長戦略として、同社はM&Aと事業提携、新製品、サービス収入の拡大の3つをテーマに掲げ、それぞれの事業セグメントごとに取り組んでいる。収益の中核を成す製造装置事業セグメントでは、3つのテーマそれぞれで進捗が見られている。前述のHRPの本格立ち上がりはその一例であり、サービス収入も2018年3月期は前期比大幅増収が見込まれている。他の事業セグメントでも成長への取り組みは着実に進められているが、当面は、製造装置事業のHRPなど新製品がけん引役となって中期的成長を遂げて行くものと期待される。

■Key Points

・製造装置事業で高精細インクジェットプリンターを完納

・ナカンテクノ(株)ではHRPを主体とする新製品とサービス収入拡大が順調に進捗中

・2019年3月期の業績は一旦踊り場を迎える可能性。次の成長のための用途開発・顧客開拓に注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

提供:フィスコ

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