話題株ピックアップ【夕刊】(1):フィルC、東急建設、レーザーテク
■フィル・カンパニー <3267> 8,870円 +1,360 円 (+18.1%) 一時ストップ高 本日終値
フィル・カンパニー<3267>が大幅続伸。7日の取引終了後、5万株の立会外分売を実施すると発表。同社では東証1部への市場変更申請を行う準備を具体的に進めており、その形式要件の充足を図るとともに、分布状況の改善や流動性の向上を図るのが目的としていることが好感された。分売予定期間は2月23日から3月2日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。また、買付申込数量の限度は顧客1人につき100株(売買単位100株)としている。
■ASB機械 <6284> 7,480円 +1,000 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率6位
日精エー・エス・ビー機械 <6284> がストップ高。7日に発表した18年9月期第1四半期(10-12月)の連結最終利益が前年同期比2.1倍の14.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高水準な受注残高を背景に、主力のプラスチック容器成形機、金型ともに販売が伸びたことが寄与。地域別では米州向けが前年同期比84.3%増の大幅増収を達成した。また、製造原価の低減が進んだことに加え、投資有価証券売却益7.4億円を計上したことも利益を押し上げた。上期計画の19億円に対する進捗率は74.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■JIA <7172> 3,965円 +480 円 (+13.8%) 本日終値
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急伸、実質上場来高値を更新した。7日の取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想で、売上高120億円(前期比40.0%増)、営業利益68億円(同44.5%増)、純利益41億円(同50.4%増)と8期連続の営業最高益更新を見込み、年間配当13円と実質増配予定であることを好感した買いが入った。海外の航空機のような大型運搬設備を利用する賃借事業者や投資家からの引き合い旺盛でオペレーティング・リース事業の出資金販売額は800億円(同47.2%増)を見込んでいるほか、利回り追求型商品への移行でより広範な顧客ニーズに対応できるようになった環境エネルギー事業も成長する見通し。さらに、パーツアウト・コンバージョン事業なども堅調が見込まれ、業績を押し上げる見通しだ。なお、17年12月期決算は、売上高85億6800万円(前の期比44.9%増)、営業利益47億700万円(同90.9%増)、純利益27億2600万円(同96.1%増)だった。
■東洋鋼鈑 <5453> 712円 +86 円 (+13.7%) 本日終値
7日、東洋鋼鈑 <5453> に対して、親会社の東洋製罐グループホールディングス <5901> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を14.7%上回る1株718円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は未定だが、予定通りTOBが実施された場合、同社は上場廃止となる見通し。
■立川ブラインド工業 <7989> 1,466円 +138 円 (+10.4%) 本日終値
立川ブラインド工業 <7989> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比27.1%増の37.1億円になり、18年12月期も前期比2.9%増の38.2億円に伸びる見通しとなった。9期連続増収、10期連続増益になる。
■コロワイド <7616> 2,315円 +193 円 (+9.1%) 本日終値
コロワイド <7616> が2月7日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比2.7倍の42.7億円に急拡大し、通期計画の34.1億円に対する進捗率が125.1%とすでに上回り、さらに前年同期の71.5%も超えた。
■日新 <9066> 2,768円 +227 円 (+8.9%) 本日終値
国際物流大手の日新 <9066> が急反発。7日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比30.6%増の55.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の物流事業で国内外ともに食品関連や化学品、自動車関連などの輸出入貨物の物量が増加したことが寄与。業務渡航など日本からの渡航者と訪日外国人客の開拓が進んだ旅行事業も大幅増益に貢献した。通期計画の65億円に対する進捗率は85.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■プレサンス <3254> 1,631円 +127 円 (+8.4%) 本日終値
7日、プレサンスコーポレーション <3254> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の178億円→195億円に9.8%上方修正。増益率が15.6%増→27.0%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。ファミリーマンションの販売が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→29.4円に増額修正したことも支援材料となった。
■東急建設 <1720> 1,177円 +86 円 (+7.9%) 本日終値
東急建設<1720>が急伸。同社は東急電鉄グループの総合建設会社で、グループ向け工事が好調で業績急回復途上にある。7日取引終了後に18年3月期の連結業績予想の修正を発表、営業利益を191億円から204億円(同18.5%増)へ増額しており、これが大きく好感される格好となった。PERはわずか8倍台と割安感が強く、ROEが22.78%と高いことも評価材料となっている。
■レーザーテック <6920> 4,080円 +290 円 (+7.7%) 本日終値
レーザーテック<6920>が大幅続伸で4000円大台回復。今週前半の日経平均急落局面に調整を余儀なくされたものの上値指向は強く、その時の下げ分を既に上回る切り返しをみせている。半導体の製造工程で欠かすことのできない欠陥検査装置(マスクブランクス検査装置)で世界シェアを独占している。ビッグデータの普及やIoT関連需要を背景に半導体市場は拡大が続いており、同社の収益環境に吹く追い風は強い。18年6月期第2四半期決算(中間期)は中国向けなどを中心にメモリーデバイス向け設備投資需要が旺盛だったことから、売上高が104億5100万円(前年同期比20.5%増)、営業利益は32億7700万円(同25.8%増)と好調を極めた。営業利益は通期計画の50億円を上振れる可能性がある。
株探ニュース