話題株ピックアップ【夕刊】(3):リクルート、第一生命HD、東エレク

注目
2018年2月15日 15時21分

■リクルート <6098>  2,535円  +147 円 (+6.2%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>は4日ぶりに反発。14日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆840億円から2兆1660億円(前期比11.5%増)へ、営業利益を1855億円から1915億円(同1.0%減)へ、純利益を1220億円から1490億円(同9.0%増)へ上方修正したことが好感された。求人情報検索エンジン「Indeed」サービスを展開するHRテクノロジー事業や、人材派遣事業を中心に足もと業績が計画を上回って推移していることが上方修正の要因という。また、米国や欧州における税制改正などの影響を受けて、法人所得税費用が減少したことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年4~12月)決算は、売上高1兆6168億9700万円(前年同期比13.6%増)、営業利益1666億7900万円(同0.8%減)、純利益1286億1300万円(同8.1%増)だった。

■大本組 <1793>  5,500円  +270 円 (+5.2%)  本日終値

14日に業績修正を発表。「今期配当を10円増額修正」が好感された。

大本組 <1793> [JQ] が2月14日大引け後(16:00)に配当修正を発表。18年3月期の期末一括配当を従来計画の90円→100円(前期は5→1の株式併合前で20円)に増額修正した。

⇒⇒大本組の詳しい業績推移表を見る

■第一生命HD <8750>  2,178円  +104.5 円 (+5.0%)  本日終値

第一生命ホールディングス<8750>が切り返し急。14日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。経常収益を6兆40億円から6兆7150億円(前期比4.0%増)へ、経常利益を4260億円から4720億円(同11.0%増)へ、最終利益を2260億円から3510億円(同51.8%増)へ修正した。最終利益は減益予想から一転5割増益予想に変わり、株価にもインパクトを与えている。資産運用収益が会社側の想定を上回ったほか、最終利益については米国の法人税減税に伴う米子会社の「繰り延べ税金負債」の取り崩しなどが寄与する。米長期金利の上昇が続くなか、米国事業での利ザヤ拡大期待も改めて株価を刺激している。

■東京エレクトロン <8035>  20,060円  +885 円 (+4.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が大幅続伸、800円を超える上昇で2万円大台回復を果たしたほか、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株の切り返しが急だ。今回の世界株安の震源地となった米国株市場はここ戻り局面にあり、半導体関連セクターも買い戻す動きが優勢となっている。前日はアプライドマテリアルズが好決算発表を先取りする形で5%近い上昇で引けており、これを受けて東京市場でも関連銘柄に物色の矛先が向いた。

■昭和電工 <4004>  4,920円  +210 円 (+4.5%)  本日終値

14日、昭和電工 <4004> が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比65.3%増の639億円と、従来予想の550億円を上回って着地。続く18年12月期も前期比65.7%増の1060億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は黒鉛市況の需給逼迫継続による市況上昇に加え、昨年10月に買収した独SGLカーボンの黒鉛電極事業が通期寄与し、無機部門の収益が急拡大する。併せて、前期の年間配当を30円→50円に増額し、今期も前期比20円増の70円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。前日終値ベースの予想PERが32.0倍→10.3倍に急低下し、割安感が強まったことも評価材料となった。

■住友金属鉱山 <5713>  5,091円  +208 円 (+4.3%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>が3日続伸で5000円大台に復帰してきた。終値で5000円台を回復すれば今月2日以来となる。ここ金市況の上昇が目立ち、NY金先物価格は前日時点で3日続伸し1月25日以来の高値に浮上、またニッケル価格もLMEで直近高値を抜き、15年5月以来の高値圏に入っており、同社株など非鉄関連セクターの株価を強く刺激する格好となっている。

■セイコーHD <8050>  2,962円  +102 円 (+3.6%)  本日終値

セイコーホールディングス<8050>が大幅反発。「グランドセイコー」などの高級時計が好調なほか、中国の越境ECによる中価格帯製品の売り上げ拡大が業績を押し上げている。同社が14日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算は売上高が2084億9100万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は114億3400万円(同2倍)、最終利益は44億7000万円(同7.1倍)と著しい伸びを示した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益90億円(前期比20.2%増)を既に超過している。

■任天堂 <7974>  45,840円  +1,530 円 (+3.5%)  本日終値

任天堂<7974>が売買代金を伴い一時1600円高まで買われた。外国為替市場では急速にドル売り・円買いの動きが進み、足もとは1ドル=106円台半ばまで円高が進んでいる。同社株は海外売上比率が7割を超えており逆風が強いはずだが、「ニンテンドースイッチ」の販売台数が今第3四半期(4~12月)までに1200万台を超え、ソフト販売もマリオシリーズやゼルダなど自社ソフトでも大ヒットが相次ぐなど、円高デメリットを相殺するだけの好収益環境が意識されている。また、市場では「直近はゲーム関連株の範ちゅうでも、ソーシャル型ゲーム(スマホゲーム)関連株から据え置き型ゲーム関連株に資金シフトするファンド系の動きがみられ、同社株はその象徴となっているフシがある」(国内ネット証券)という指摘も出ていた。

■マルマン <7834>  248円  +50 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

14日、マルマン <7834> [JQ]に対して筆頭株主のマルマンコリア(非上場)がTOB(株式公開買い付け)を開始すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を49%上回る1株295円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。買付期間は2月15日から3月28日まで。なお、TOB成立後も同社の上場は維持する方針。

■DIT <3916>  3,340円  +500 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が急反発。14日の取引終了後、3月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。また 同時に発表した第2四半期累計(17年7~12月)連結決算が、売上高55億1600万円(前年同期比13.6%増)、営業利益3億7900万円(同24.9%増)、純利益2億5000万円(同29.2%増)と大幅営業増益となったことも好感されたようだ。既存顧客を中心にビジネスソリューション事業が順調だったほか、エンベデッドソリューション事業で車載機器関連やモバイル関連のアプリ開発、各種半導体関連の組込開発が増加し業績を牽引した。

■セルシード <7776>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

セルシード<7776>がストップ高。同社は医療用細胞シートの開発を手掛けているが、14日取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想で売上高は11億7000万円(前期比13.8倍)、営業損益は2000万円の黒字(前期10億2400万円の赤字)を見込んでおり、これを好感する形で短期資金が流入した。再生医療支援事業が好調で売り上げに寄与、また新たな事業である「再生医療受託事業」実施に向け準備を進めている。

■Abalance <3856>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

Abalance <3856> [東証M] がストップ高に買われた。同社は14日に18年6月期上期(7-12月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比3.5倍の7億6300万円に急拡大し、従来予想の2億3200万円を上回って着地したことが買い材料視された。ソーラーパネルなどの販売を行う太陽光発電事業で前期からの繰越案件の売上を計上したうえ、第3四半期に売却を予定していた大型案件の引き渡しが前倒しとなったことが収益を押し上げた。通期計画の7億3100万円をすでに4.4%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄 

平山ホールディングス <7781>  1,765円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

サカイホールディングス <9446>  1,011円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

シンシア <7782>  656円  -150 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値

UFHD <4235>  2,218円  -500 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値

ダイヤモンド電機 <6895>  5,660円  -1,000 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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