元飲料会社ロング・ブロックチェーン、社名変更もむなしく上場廃止か【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2018年2月19日 19時09分

米元飲料会社のロング・ブロックチェーン(LBCC)は16日、ナスダックから上場継続基準違反の通知を受け取った。期日までに要求された基準を満たさない場合、上場廃止となる。ロングアイランド・アイスティーは2017年12月に社名を「ロング・ブロックチェーン」に変更、仮想通貨のマイニング機器を1000台購入すると発表した。発表前の同社の時価総額はNASDAQの上場維持基準を下回っていたが、発表により株価は大きく上昇し上場廃止を回避していた。

社名変更と事業転換の発表によって、同社株価は一時急騰したものの、ビットコイン価格と共に半分以下に下落した。16日時点の時価総額は約3300万ドルとなっており、上場廃止を回避するには4月9日までに10営業日以上、時価総額3500万ドルを維持する必要がある。

「ブロックチェーン」による株価上昇を狙ったのはロング・ブロックチェーンだけではない。米バイオテクノロジー会社のライオット・ブロックチェーン(RIOT)も同様に社名変更を行い、株価を上昇させていた。しかし、年次株主総会を2度にわたり直前に中止するなどしたことが嫌気され、16日は30%超の下落となった。最高経営責任者(CEO)のジョン・オルーク氏は社名変更後に上場来高値となる28ドルで株式を売却していたことから、一部からは私腹を肥やすために社名変更を行ったと非難されている。

2017年12月のビットコイン価格の急上昇を背景に、社名に「ブロックチェーン」をいれて株価上昇を狙う企業が相次いだ。こうした企業は事業計画が曖昧なことが多く、ITバブルの再来だと指摘する声もあった。ブロックチェーン技術を研究する企業への投資を検討するなら、ブロックチェーンETFや組み入れ銘柄を検討するのがよさそうだ。

《DM》

提供:フィスコ

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