世界で脚光浴びる「5G」、1年前倒しの商用化で関連銘柄にインパクト<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「5G」が5位となっている。
あらゆるものをネットで接続するIoTの概念は、ビッグデータや人工知能(AI)の普及と足並みを合わせ我々の日常に急速に浸透しつつある。しかし、実際、本格的に普及する段階では多くのハード技術面での支えが求められる。
IoT時代が加速する2020年には500億台の機器がオンライン化されるとの試算があるなかで、デバイスとしてはセンサーの需要が爆発的に伸びることになるが、一方でインフラ面では、LTEの1000倍以上の大容量化と10Gbps以上の通信速度を実現する次世代通信規格「5G」の実用化が必須とみられている。
また、エレクトロニクス化が進む自動車市場でも5Gの存在は欠かせない。トヨタ自動車<7203>などが注力するコネクテッドカーは、IoTの一形態であり、その際にも高速・大容量の5G技術は前提条件として外すことができない。
こうした背景をもとに、この5G分野でビジネスチャンスをつかむ企業は、株式投資の観点からも将来の収益成長が約束された銘柄群として要注目となる。
27日付の日本経済新聞が、5Gの商用化に向けて世界の通信事業者や機器メーカーが一斉に動き出したことを報じており、これが関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。スペイン・バルセロナで前日開幕したモバイルワールドコングレス(MWC)の記者会見などで、各国の通信機器メーカーや通信事業者が5Gの商用化1年前倒しを明らかにしたことが伝わっている。安倍政権では5Gの商用化に向け17年度から実証実験を開始、20年には国内で商業化されるというシナリオを描いていたが、世界の動きに合わせ、NTTドコモ<9437>.ソフトバンクグループ<9984>、KDDI<9433>など国内メガキャリアの投資が今後加速する可能性が高まっており、関連株も大きく見直される契機となりそうだ。
有力関連株としてはアンリツ<6754>、デンソー<6902>、アルチザネットワークス<6778>、サイバーコム<3852>、アイレックス<6944>、PALTEK<7587>、理経<8226>、ネクストジェン<3842>、フェローテックホールディングス<6890>、ヨコオ<6800>、原田工業<6904>などが挙げられる。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)