明日の株式相場見通し=25日線を巡り攻防続く、下落幅の半値戻しも焦点に
あす(28日)の東京株式市場では、米株式市場の堅調さなどに支えられて買い意欲が継続する一方で、きょうまでの3日続伸で日経平均株価が合計653円と大幅上昇していることへの警戒感もあることから、売り買いが拮抗する地合いとなりそうだ。ただ、現地27日に予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言の内容次第で、米長期金利やNYダウが波乱展開となり、その影響を受ける可能性もある。
市場関係者からは「きょうは、日経平均が取引時間中に一時、25日移動平均線(2万2446円38銭=27日)を上回る場面があったものの、終値での奪回は持ち越しとなった。また、1月23日の取引時間中高値の2万4129円から2月14日の同安値2万950円までの下落幅の半値戻しに当たる2万2539円も2万2500円近辺にあり、この水準を大きく突破できるかどうか、今後の相場に影響を与える正念場に差し掛かっている」との見方が出ていた。
日程面では、大型放射光施設で使われるX線ナノ集光ミラーの開発・製造・販売や、各種自動細胞培養装置などの開発・販売を手掛けるジェイテックコーポレーション<3446>が東証マザーズ市場に新規上場する。
このほかに、1月の鉱工業生産指数、1月の新設住宅着工戸数、1月の建設機械出荷額に注目。海外では、10~12月期の米国内総生産(GDP)改定値、中国2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)