伊藤園が大幅続落、原料高など響き18年4月期営業利益予想を下方修正
伊藤園<2593>が大幅続落となっている。1日の取引終了後、18年4月期の連結業績予想について、営業利益を226億円から220億円(前期比1.0%増)へ、純利益を140億円から123億5000万円(同9.8%減)へ下方修正したことが売り材料視されている。
和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、海外で「お~いお茶」などの無糖茶飲料が順調に売り上げを伸ばしていることから、売上高は4925億円から4928億円(同3.6%増)へ上方修正した。ただ、国内で全国的な低温と大雪など天候不順の影響による販売不振があったほか、野菜飲料の原料高や運送費の負担増から採算が悪化。また、急激な円高進行による保有外貨建資産の評価損の計上や、米国の税制改正に伴う法人税等の追加計上も利益を圧迫した。
なお、同時に発表した第3四半期累計(17年5月~18年1月)決算は、売上高3763億7100万円(前年同期比3.2%増)、営業利益163億1200万円(同5.9%減)、純利益89億4900万円(同22.6%減)だった。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)