【↓】日経平均 大引け|ザラバ・終値とも今年の安値更新、貿易摩擦激化を警戒 (3月5日)

市況
2018年3月5日 16時37分

日経平均株価

始値  21047.81

高値  21164.38(09:21)

安値  20937.26(14:30)

大引け 21042.09(前日比 -139.55 、 -0.66% )

売買高  15億1045万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7617億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は4日続落、トランプ保護主義政策への警戒感強い

2.為替が1ドル105円台半ばの推移で円高による企業収益への影響も懸念

3.先物主導の裁定解消売りが下げを助長、ザラバ・終値ともに今年の安値を更新

4.主力株が軒並み下値模索、売買代金は前週末下回りやや減少傾向

5.大商いの任天堂が大幅安、ファナックなど設投関連の下げも目立つ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは70ドル安と4日続落。鉄鋼・アルミへの関税導入で貿易摩擦の激化を懸念する売りが優勢だった。

週明けの東京市場では、前週末の米国株市場でNYダウが続落したことや為替の円高基調を嫌気してリスクオフの流れが続いた。

5日の東京市場は引き続きリスクを回避する売りがかさみ下値模索の展開を強いられた。日経平均は心理的なフシ目となっていた2万1000円ラインを割り込み、一時2万0937円まで売られ、2月14日につけたザラバ安値2万0950円も下回った。終値も昨年10月12日以来約5ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。トランプ米大統領が打ち出した保護主義路線が、世界経済に与える影響を懸念する売りが機関投資家などを中心に出ている。また、海外ファンド筋による先物主導の売りで裁定解消に伴う下落圧力も働いた。外国為替市場で1ドル=105円台半ばの推移とひところより円高が進んでいることも主力輸出株の嫌気材料となっている。東証1部の売買代金は2兆7000億円と足もとやや減少傾向にある。

個別では、売買代金で東証1部断トツとなった任天堂<7974>が大幅安、トヨタ自動車<7203>、SUMCO<3436>、ファナック<6954>なども安い。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が急落、オカダアイヨン<6294>、サイバーコム<3852>なども大幅安となった。新川<6274>、日本ライフライン<7575>も下落した。

半面、ファーストリテイリング<9983>が買い優勢だったほか、JT<2914>、明治ホールディングス<2269>などもしっかり。ジーンズメイト<7448>が値を飛ばし、ダイドーグループホールディングス<2590>、アインホールディングス<9627>も大きく買われた。酒井重工業<6358>が物色人気となり、KDDI<9433>、中外製薬<4519>も上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、中外薬 <4519> 、ブリヂストン <5108> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。うち35円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約71円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)食料品、(3)陸運業、(4)小売業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)非鉄金属、(3)海運業、(4)不動産業、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△翻訳センター <2483> [JQ]

1→2の株式分割を実施。

△DyDo <2590>

今期営業益17%増や希少疾病用医薬品事業参入を材料視。

△KLab <3656>

岡三証券が新規に買い推奨。

△ラクス <3923> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△ジンズメイト <7448>

2月度既存店売上高が7ヵ月連続で前年上回る。

△Uアローズ <7606>

2月既存店売上高2ヵ月ぶり前年上回る。

△セーラー <7992> [東証2]

「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消へ。

△明豊エンタ <8927> [JQ]

「ミハス」10棟を約28億円で売却。

△共立メンテ <9616>

三菱UFJ証券が目標株価6000円に増額。

△アインHD <9627>

5-1月期(3Q累計)経常が47%増益で着地、11-1月期も30%増益。

▼マクニカ富士 <3132>

公募増資と売り出しを実施。

▼アイリッジ <3917> [東証M]

今期経常を一転64%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)DyDo <2590> 、(3)アインHD <9627> 、(4)酒井重 <6358> 、(5)オークネット <3964> 、(6)エレコム <6750> 、(7)みらかHD <4544> 、(8)大黒天 <2791> 、(9)レック <7874> 、(10)ミズノ <8022>

値下がり率上位10傑は(1)マクニカ富士 <3132> 、(2)オプトHD <2389> 、(3)オカアイヨン <6294> 、(4)サイバーコム <3852> 、(5)エラン <6099> 、(6)シンクロ <3963> 、(7)アルコニクス <3036> 、(8)新川 <6274> 、(9)セック <3741> 、(10)マイネット <3928>

【大引け】

日経平均は前日比139.55円(0.66%)安の2万1042.09円。TOPIXは前日比13.55(0.79%)安の1694.79。出来高は概算で15億1045万株。東証1部の値上がり銘柄数は482、値下がり銘柄数は1532となった。日経ジャスダック平均は3964.74円(101.82円安)。

[2018年3月5日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.