6日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で3日ぶり反発、アルミ・鉄鋼セクターに買い

市況
2018年3月6日 18時10分

6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比624.34ポイント(2.09%)高の30510.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が319.75ポイント(2.67%)高の12311.54ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1164億5000万香港ドルとなっている(5日の売買代金は1184億7000万香港ドル)。

外部環境の不透明感が薄らぐ。貿易摩擦の過度な警戒感が後退するなか、昨夜の米株が上昇した流れを継いだ。トランプ米大統領が予定する鉄鋼・アルミ輸入に高率関税を課す政策に関し、ライアン下院議長が強い懸念を表明。政権内の自由貿易主義者も、大統領令の署名を阻止する動きに出ているとされる。

ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連株の上げが目立つ。米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.4%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.2%高で引けた。中国の国家発展改革委員会が5日、2018年の「経済・社会発展計画」草案を発表し、小売売上高の増加率が10%前後になるとの見通しを示したことが改めて意識されている。時価総額上位の銀行株やエネルギー株も買われた。

アルミ・鉄鋼セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.2%高、鞍鋼(347/HK)が4.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.0%高で取引を終えている。傘下に鉄鋼会社を持つ民営コングロマリットの復星国際(656/HK)も2.4%高と上昇した。

成長性の高いITハイテク関連セクターも高い。ICファウンドリー中国大手の上海華虹半導体(ファンダメンタル本セミコンダクター:1347/HK)が8.2%、同業の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.2%、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が6.2%、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.2%ずつ値を上げた。5日開幕した国会に相当する全国人民代表大会(全人代)の「政府活動報告」には、「新興産業群の増強」を推進することで「製造強国」や「イノベーション型国家」を目指すという国家戦略が盛り込まれている。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.00%高の3289.64ポイントで取引を終えた。不動産株が高い。アルミや鉄鋼など素材株も買われた。バイオ医薬関連株、自動車株、空運株、インフラ関連株などもしっかり。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.