【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米株安受け利益確定売りが優勢 (3月14日)

市況
2018年3月14日 17時05分

日経平均株価

始値  21764.99

高値  21881.09(09:49)

安値  21684.02(13:13)

大引け 21777.29(前日比 -190.81 、 -0.87% )

売買高  11億5609万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2537億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶり反落、米株安を引き継ぎ利益確定売り

2.米トランプ政権のティラーソン国務長官解任がネガティブサプライズに

3.円高含みの為替を横目に値がさ株が売られ日経平均の下げを主導

4.水産、倉庫など内需株の一角は買われ、後場後半に下げ渋る展開

5.値下がり銘柄数は全体の6割にとどまるも売買代金は低水準が続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは171ドル安と続落。トランプ米大統領が、ティラーソン国務長官の解任を発表したことを受け、政権運営への不透明感が強まったことが重しとなった。

東京市場では、米株安を受けリスクオンの流れが一服、主力株中心に利益確定の売りが優勢となった。ただ、日経平均株価は5日ぶりに反落も、後半下げ渋る展開だった。

14日の東京市場は、前日まで日経平均が4営業日続伸していた反動が出た形となった。前日の米国株市場ではNYダウが続落、ナスダック指数も8日ぶりに反落と利益確定売りにさらされており、この流れを引き継いだ格好。トランプ米大統領がティラーソン米国務長官の解任を発表したことが波紋を呼び、今後のトランプ政権の運営に支障をきたすとの懸念が売りを誘発している。為替が円高に振れたことも投資家心理を冷やした。もっとも値がさハイテク株への売りが目立つ一方で水産や倉庫など内需株の一角は堅調であり、値下がり銘柄数も全体の6割を占めるにとどまった。TOPIXの下げは7ポイントと比較的小幅だった。東証1部の売買代金は2兆2000億円台と低水準が続いている。

個別では、任天堂<7974>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も安い。東京エレクトロン<8035>、SMC<6273>なども値を下げた。KIMOTO<7908>が急落したほか、日本金銭機械<6418>、日本電子<6951>、日本M&Aセンター<2127>なども大きく値を下げた。ネクソン<3659>が大幅下落となり、ディー・エル・イー<3686>、イビデン<4062>も売りに押された。

半面、ソニー<6758>がしっかり、キーエンス<6861>も高い。安川電機<6506>、ヤクルト本社<2267>も買い優勢だった。ヴィンクス<3784>、EIZO<6737>がストップ高、シーイーシー<9692>も大きく値を飛ばした。アイティフォー<4743>、サカタインクス<4633>が急伸、丹青社<9743>も商いを集め物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は安川電 <6506> 、第一三共 <4568> 、リクルート <6098> 、ソニー <6758> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約83円。

東証33業種のうち上昇は5業種のみで、上昇率の上位から(1)水産・農林業、(2)倉庫運輸関連、(3)電気・ガス業、(4)鉄鋼、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)海運業、(4)小売業、(5)建設業。

■個別材料株

△G-FAC <3474> [東証M]

4.52%を上限に自社株買いを実施。

△アルファクス <3814> [JQG]

超コンパクトセルフレジ精算機を4月上旬発売へ。

△エーバランス <3856> [東証M]

カンボジアで太陽光発電を開発へ。

△サカタINX <4633>

グラビアインキ製品の値上げを発表。

△ソネットMN <6185> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△西芝電 <6591> [東証2]

今期経常を66%上方修正。

△EIZO <6737>

今期経常を28%上方修正。

△エスライン <9078> [東証2]

東証1部に指定替え。

△シーイーシー <9692>

今期経常は10%増で16期ぶり最高益、10円増配へ。

△丹青社 <9743>

今期経常は1%増で3期連続最高益更新へ。

▼そーせい <4565> [東証M]

テバ社が片頭痛治療薬のグローバル開発・販売の権利を返還。

▼クロスフォー <7810> [JQ]

今期経常を一転67%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)シーイーシー <9692> 、(3)EIZO <6737> 、(4)EMシステム <4820> 、(5)綿半HD <3199> 、(6)Nフィールド <6077> 、(7)ITFOR <4743> 、(8)サカタINX <4633> 、(9)サムコ <6387> 、(10)石川製 <6208>

値下がり率上位10傑は(1)KIMOTO <7908> 、(2)東建コーポ <1766> 、(3)日金銭 <6418> 、(4)ツルハHD <3391> 、(5)正栄食 <8079> 、(6)日電子 <6951> 、(7)日本M&A <2127> 、(8)ネクソン <3659> 、(9)マイネット <3928> 、(10)ポールHD <3657>

【大引け】

日経平均は前日比190.81円(0.87%)安の2万1777.29円。TOPIXは前日比7.82(0.45%)安の1743.21。出来高は概算で11億5609万株。東証1部の値上がり銘柄数は708、値下がり銘柄数は1262となった。日経ジャスダック平均は4122.98円(14.95円高)。

[2018年3月14日]

株探ニュース

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