個人投資家株番長:TOPIXコア30関連銘柄 買戻しに期待できる銘柄【FISCOソーシャルレポーター】

市況
2018年3月15日 10時04分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏(ブログ「株番長の注目銘柄」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年3月13日12時に執筆

現在復調の兆しはあるものの、世界的に株式市場が混乱を見せ、日本株市場も大きな下落に見舞われた銘柄は少なくない。特に、機関投資家からの売り圧力が強まった大型株が軟調だと言えた。為替の円高推移は重石となるが、基本的に企業業績は好調なだけに今まさに大幅反発に期待できる銘柄もあるはずだ。

■個人の買い・海外機関投資家の売りが多い

相場が混乱した中、個人投資家は買い場到来とみて積極的に買いを入れたが、海外勢を中心に機関投資家が株式を手放したことから、大型株を中心に下落幅が大きくなった。

また、近年増加している、ポートフォリオのボラティリティを抑制するファンドなどが、ボラティリティ急増に伴いポートフォリオのリスクを下げていることも関係していると考えられる。

世界的に株価はまだ完全に復調したとは言いにくい状況だが、相場過熱が指摘されていたアメリカと異なり、日本株市場では大型株が割安になっているケースもある。そのため、業績を再評価する流れが生まれれば、大型株が反発しやすくなるのではないだろうか。

■手放しやすかった流動性の高い銘柄への買戻しに期待

TOPIXコア30には、大型株の中でも流動性にすぐれた銘柄が組み入れられている。そんな流動性が高い銘柄は、リバランスの際に機動的に売買しやすいメリットがあるといえる。相場急落に際しても、TOPIXコア30銘柄がリバランス目的などで売却されやすかったと考えられるだろう。

ただ、日本では黒田日銀総裁が続投しマイナス金利政策が継続されていることや、企業業績が堅調なことなどから株価がこの先も低迷するとは考えにくい。円高進行や米トランプ政権の保護主義的政策推進などの悪材料が出尽くせば、流動性の高い大型株も力強く反発しやすくなるはずだ。

株価下落で配当利回りが3%を超える高配当株になっている銘柄もTOPIXコア30にはみられることから、機関投資家の買戻しを先回りする形で個人が買いを入れても良いだろう。

■TOPIXコア30関連銘柄

<3382>セブン&アイ・ホールディングス

コンビニエンスストアの「セブン・イレブン」が国内2万店を達成した。まだ出店余地があるとの考えを示していることから、新規出店に伴う売り上げ増のチャンスがある。内需株であり円高の影響を受けづらいことも魅力だ。

<7201>日産自動車

自動車ビジネスに取り組んでおり、円高が業績に与える悪影響が懸念される。もっとも、株価はPER、配当利回りのいずれの視点でも割安だといえるのではないだろうか。3月末の権利確定に向けて配当狙いの買いが入ることも考えられる。ルノーなどとの連携を強めて海外シェアを拡大できれば中長期的な成長にも期待できる。

<8031>三井物産

世界経済は堅調であることから今後も資源ビジネスにより大きな利益を得られると考えられる。期中に増配を発表したが、業績好調が続けばさらなる増配のチャンスもあるだろう。株価上昇にも期待できる高配当株として個人も買いやすいのではないか。

<8411>みずほフィナンシャルグループ

マイナス金利政策に苦しめられているものの、堅調な景気が続けば日本でも金利が上昇しやすくなる。相場混乱が収束に向かえば金利政策の正常化に向けた流れが強まるほか、最低投資金額が低い高配当株としての注目度アップも株価上昇を後押しするだろう。

■TOPIXコア30関連銘柄 総括

TOPIXコア30関連銘柄は、相場混乱に伴い株価が下落した銘柄が多いものの、業績は堅調なものも多いことから買戻しも期待できることから要注目だ。

特に、PERなど指標面での割安感が高い銘柄や、業績安定に期待しやすい内需銘柄、個人からの人気が高まりやすい高配当銘柄などの値動きは注視しておきたい。

また、日本企業に多い3月期決算銘柄も含まれることから、期末配当の権利取りの買い需要も強まる可能性がある。

投資信託などによる売りをこなして反発するタイミングを捉えれば、流動性が高い大型株においても株価上昇の恩恵を受けられるチャンスがあるだろう。

日経平均株価の構成銘柄と比べて銘柄数が限られていることから、個人投資家でも自分の投資スタイルに合った銘柄を選定しやすいのではないだろうか。

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執筆者名:株番長

ブログ名:株番長の注目銘柄

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