話題株ピックアップ【夕刊】(2):イトクロ、LINK&M、ニトリHD

注目
2018年3月15日 15時15分

■イトクロ <6049>  6,440円  +220 円 (+3.5%)  本日終値

イトクロ<6049>が3日続伸。SMBC日興証券が14日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を4170円から5430円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年10月期以降の学校情報関連売り上げを業績予想に織り込んだことや、市場環境を考慮し永久成長率を前回2.5%から3.5%に引き上げたことが要因。業績予想については、18年10月期営業利益予想を19億2000万円から20億1000万円へ、19年10月期を同21億6000万円から24億2000万円へ、20年10月期を同27億7000万円から30億8000万円へ上方修正している。

■LINK&M <2170>  1,213円  +36 円 (+3.1%)  本日終値

リンクアンドモチベーション<2170>が4日続伸で実質上場来高値を更新。岩井コスモ証券が14日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を950円から1400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。政府の「働き方改革」推進が追い風となり、同分野に関する経営コンサルティングへの需要が拡大しており、同証券では18年12月期営業利益を41億2000万円(会社予想同じ)、19年12月期を同50億円と予想。また、既存サービスの伸長に加えて、人事業務にITを活用する「HRテック」のクラウドサービス「モチベーションクラウド」などの新たな収益源が加わり、中期的な成長も期待できるとしている。

■岡村製作所 <7994>  1,478円  +22 円 (+1.5%)  本日終値

14日、岡村製作所 <7994> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の89億円→102億円に14.6%上方修正。増益率が7.3%増→23.0%増に拡大し、27期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。確定給付年金制度の廃止に伴い、退職給付制度改定益19億円を計上することが上振れの要因。併せて、今期の年間配当を従来計画の24円→26円(前期は24円)に増額修正したことも支援材料となった。

■GMO-PG <3769>  11,080円  +160 円 (+1.5%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が8連騰。GMOグループでカード決済代行を手掛けており、仮想通貨関連やセルフレジ関連の一角としても注目度が高い。同社は14日取引終了後、シンガポールのジュエルペイメンテックと資本提携したことを発表。ジュエル社は人工知能(AI)を活用しカード加盟店登録審査時の手続きや決済の不正検知業務を効率化するサービスを提供しており、これによる業容拡大効果を期待した買いが株高を後押しした。

■ニトリホールディングス <9843>  19,065円  +260 円 (+1.4%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が4日続伸。株価は初の1万9000円台乗せと連日の上場来高値に沸いた。この日、東京為替市場で一時1ドル=105円80銭台まで円高が進行したが、同社は商品の多くをアジアから輸入していることから、円高メリット株として物色機運が膨らんだ様子だ。同じく円高メリットが期待される良品計画<7453>やサイゼリヤ<7581>も買い優勢で値を上げた。

■キッツ <6498>  955円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

14日、キッツ <6498> が発行済み株式数の9.06%にあたる1000万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月23日。

■チヨダ <8185>  2,595円  -72 円 (-2.7%)  本日終値

チヨダ<8185>は大幅続落。14日の取引終了後、集計中の18年2月期の連結業績について、売上高が従来予想の1360億円から1276億600万円(前の期比6.9%減)へ、営業利益が84億円から59億3800万円(同23.2%減)へ、純利益が49億円から44億6400万円(同3.9%増)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが集中した。グローバルブランドスニーカーの仕入れ調整の影響などで客数が減少したことや、子会社マックハウスでも老朽化した郊外路面店を中心に客数減に歯止めがかからずに、売り上げが計画未達となったことが要因としている。

■日本郵船 <9101>  2,203円  -45 円 (-2.0%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み安。トランプ政権が保護主義のスタンスを強めるなか、米中の貿易摩擦が懸念されており、この影響が海運各社にも及ぶとの見方が売りを誘った。きょうは為替が円高に振れていることも運賃ドル建て決済の海運セクターにはネガティブに働いている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も1200近辺で底値圏を離脱できない状況で、足もと風向きの悪さが意識されている。

■コマツ <6301>  3,582円  -60 円 (-1.7%)  本日終値

コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>といった中国関連株が安い。一部海外メディアは「米政府は中国に対米貿易黒字を1000億ドル(約10兆6000億円)減らすように求めた」と報道。また、米国は幅広い中国製品に対する関税引き上げを検討している、とも伝えられている。この米国の保護主義政策に対して、中国が輸入制限など報復措置に出ることも懸念されている。こうしたなか、中国関連ビジネスが停滞する可能性も出ており、同関連株には売りが先行する展開となっている。

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