話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジェイテック、アルテック、ケーエフシー

注目
2018年3月19日 15時20分

■ジェイテック <2479>  223円  +20 円 (+9.9%)  本日終値

ジェイテック<2479>が4日ぶりに反発。同社は16日、派遣会社向け業務管理クラウドサービス「staff―one」を発売したと発表。「staff―one」はデバイスを問わず、Webブラウザを利用して勤怠管理が行え、リアルタイムで派遣社員の勤怠状況を把握することが可能なサービス。このサービスを利用することで派遣会社は業務を簡素化、効率化することができるとしている。

■アルテック <9972>  406円  +31 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

アルテック<9972>が大幅高。同社は産業機械商社で企業の設備投資拡大の追い風を受けているが、18年11月期営業利益は前期の大幅増額修正の反動もあって前期比21%減の5億円を予想している。これが嫌気される形で1月下旬以降株価は下降トレンドとなり、2月14日には300円割れまで売り込まれた経緯がある。しかし、業績見通しは保守的との見方があるほか、物色テーマでは3DプリンターやRFIDタグなど切り口が多彩で、短期資金の仕切り直しの買いに弾みがついている。RFIDタグ製造装置やRFIDタグ検査装置などを取り扱っており、4月4日~6日に東京ビッグサイトで行われる「第1回次世代モバイル通信展」に非接触給電向けコンプライアンス検査装置やRFIDタグ関連装置を出展見通しにある。

■ケー・エフ・シー <3420>  2,099円  +131 円 (+6.7%)  本日終値

16日、ケー・エフ・シー <3420> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→26.3億円に19.5%上方修正。減益率が20.7%減→5.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ることが寄与。併せて、業績好調による普通配当5円と上場20周年記念配当5円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERは9.7倍→8.1倍に低下する一方、期末配当利回りは2.54%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■新都ホールディングス <2776>  214円  +13 円 (+6.5%) 一時ストップ高   本日終値

新都ホールディングス<2776>が一時ストップ高に買われた。同社は前週末の取引終了後、新規事業として貿易事業を始めることを発表、これを好感する形で押し目を買う動きが強まった。日用雑貨の輸出やポリエチレンテレフタレート、繊維・フィルムの輸入業務を予定しており、業容拡大に対する期待が投機資金の買い手掛かりとなった。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,957円  +102 円 (+5.5%)  本日終値

青山財産ネットワークス<8929>が昨年来高値を更新。前週末16日の取引終了後、東京都港区北青山に所有していた販売用不動産を売却したと発表しており、業績へ上振れを期待した買いが入った。販売価格は非公表だが、17年12月期連結売上高(145億6200万円)の10%に相当する額以上としており、18年12月期に売り上げ計上する見込みという。

■GMB <7214>  1,873円  +87 円 (+4.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

16日、GMB <7214> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→29億円に26.1%上方修正。従来の9.7%減益予想から一転して13.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。韓国や中国向け新車用部品の販売が伸び悩み売上は計画を下回るものの、人件費の減少やコスト削減などで採算が改善する。また、貸倒引当金戻入や為替差益の増加も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERは6.9倍→5.5倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■カーディナル <7855>  1,000円  +36 円 (+3.7%) 一時ストップ高   本日終値

カーディナル<7855>が急速人気化し一時ストップ高に買われた。同社は会員カードなど樹脂製カードの製造販売を手掛けているが、ワンチップで安価なRFIDタグ技術で先行、同分野に注力姿勢をみせており、セルフレジ関連としてマーケットの注目を集めている。国内ドラッグストアが無人レジ導入に積極的であることがメディアを通じて伝わっており、同社の商機拡大につながるとの思惑が物色人気の背景にある。2月23日に上ヒゲで1150円の高値をつけたが、個人投資家による回転売買中心で上値にシコリがなく、信用買い残もほぼ枯れた状態で株式需給面の軽さが強みとなっている。

■パス <3840>  159円  +5 円 (+3.3%)  本日終値

パス<3840>は大幅高。同社は16日取引終了後に、旅行業を手掛ける子会社のパス・トラベルを、3月29日付で市進ホールディングス<4645>に譲渡すると発表。これが評価材料となったようだ。同社は早期黒字化を最優先課題として事業の選択と集中を進めており、今回の譲渡はその一環。譲渡価格は約6000万円になるとしている。なお、株式譲渡の完了にともない、同社グループの旅行業は廃止されることになる。

■アサカ理研 <5724>  2,654円  +81 円 (+3.2%)  本日終値

アサカ理研<5724>が反発。ジャスダック市場は3日続落と足もと下げ基調を強めており、それに逆行する強さをみせている。最近では電気自動車(EV)がグローバルベースで普及加速局面に向かうなか、リチウムイオン電池に使われるコバルト不足が問題視されており、コバルト価格は直近2年で2倍以上に高騰している。中国はスイスの資源関連商社グレンコアと3年間の調達契約を締結するなど、コバルトの掌握に積極的な姿勢をみせており、世界でもその動きが注目を集めた。そうした環境下、同社は都市鉱山などから金や白金、コバルトなどの希少金属を回収し精製するリサイクル業務を展開していることから、関連有力株としてマークが強まっている。

●ストップ高銘柄

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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