話題株ピックアップ【夕刊】(2):三精テクノロ、クレオ、三光産業

注目
2018年4月2日 15時18分

■三精テクノロジーズ <6357>  1,406円  +201 円 (+16.7%)  本日終値

三精テクノロジーズ<6357>が急騰。1月24日につけた年初来高値1450円を上抜いた。同社は遊戯機械大手メーカーで舞台装置なども手掛ける。同社は30日取引終了後、世界でも屈指の遊戯機械メーカーであるオランダVekoma Ridesの全株式を取得し子会社化することを発表(取得金額は約166億円)しており、これを材料視する買いが流入した。業績は18年3月期営業利益段階で大幅減益見通しになるが、これは株価面では織り込み済み、19年3月期は大幅増益に転じる公算が大きい。

■クレオ <9698>  1,202円  +157 円 (+15.0%)  本日終値

クレオ<9698>が急伸。株価は前週後半から急速に上放れ、時価は2000年以来18年ぶりの高値水準で実質青空圏を走っている。同社の人工知能(AI)搭載の業務自動化支援システムが材料視され、投機筋の食指を動かしている。きょうは、マザーズ市場の直近IPO銘柄でホワイトカラーの自動化技術を手掛けるRPAホールディングス<6572>が大幅高に買われた。また、4月20日には同じくマザーズ市場にAIベンチャーとして下馬評の高いHEROZ<4382>も上場する予定にあり、AI関連株の物色人気が一段と盛り上がってきた。同社は18年3月期業績が好調なほか、19年3月期も2ケタ伸長が見込まれ、株式需給面では小型で値動きが軽く、上値思惑が膨らんでいる。

■三光産業 <7922>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値

三光産業<7922>がストップ高。前週末も値幅制限いっぱいまで買われており、直近3営業日で時価総額は4割以上も拡大した。同社は粘着剤・粘着剤付印刷物など特殊印刷物専業で、ラベル印刷やタッチパネル関連などで強みを持っている。セルフレジの普及拡大を背景にICタグ分野への展開で商機が膨らむとの見方が強まり、投機資金の買い攻勢に火がついた。バリュエーションも超割安で、きょうの値幅制限いっぱいに買われた水準でもPBRは0.5倍台と会社解散価値の半分程度に過ぎず、上値余地の大きさが意識されている。

■うるる <3979>  2,958円  +346 円 (+13.3%)  本日終値

うるる<3979>が急伸。3月30日の取引終了後、子会社うるるBPOが弁護士ドットコム<6027>と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。15年10月に弁護士ドットコムが開始したWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」は、契約書の作成から締結・保管・検索・決済機能を提供。今後は過去の締結済みの契約書をデジタル化する「クラウドサインSCAN」サービスを開始するが、同サービスの開始にあたり、BPOサービスで取引社数4337社、受注件数2万2348件(2月末日時点)の実績があるうるるBPOが契約書のSCAN代行を行い、両社で締結済み契約書のデジタル化を推進するのが狙い。なお、将来的には、デジタル化した契約書をクラウドサインに取り込み、契約ファイルに登録された契約情報(契約締結日・契約期間・自動更新の有無・取引金額など)を元に、契約書の検索機能および契約の自動更新や契約終了の日付の管理ができるアラート機能を提供する予定としている。

■ERIホールディングス <6083>  1,177円  +109 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ERIホールディングス<6083>が大幅反発し年初来高値を更新した。3月30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年6月~18年2月)連結決算で、売上高93億700万円(前年同期比10.6%増)、営業利益3億8600万円(同2.3倍)、純利益2億2500万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感された。ソリューション事業が苦戦したものの、日本ERIの手数料改定による確認審査および完了検査の売り上げ増加や第2四半期末から連結子会社となった住宅性能評価センターの寄与などで確認検査事業が急拡大。また、住宅性能評価センターの連結子会社化で住宅性能評価および関連事業の収益も改善したことも貢献した。なお、18年5月期通期業績予想は、売上高131億4400万円(前期比15.7%増)、営業利益5億9500万円(同2.1倍)、純利益3億6000万円(同69.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■メディア工房 <3815>  545円  +41 円 (+8.1%) 一時ストップ高   本日終値

メディア工房<3815>が後場急動意。一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、VR(仮想現実)コントローラー端末の開発などを手掛ける中国の北京凌宇智控科技と業務提携したと発表。同社はこのほど、北京凌宇智控科技が開発・製造しているVRコントローラー端末「NOLO」の日本での販売総代理権、およびVRコンテンツプラットフォーム「NOLO HOME」の日本でのプラットフォーム運営権に関して業務提携契約を締結。これにより、VRコンテンツの拡充を進めるとしている。

■日邦産業 <9913>  686円  +51 円 (+8.0%)  本日終値

日邦産業<9913>が大幅高で5連騰、約10年ぶりの高値圏に浮上してきた。半導体関連を主軸とする電子デバイス商社で電子部品メーカーの生産増加に伴う受注拡大やロボットや工作機械向け電子材料などが好調、18年3月期業績は期初予想を大幅増額修正し営業利益段階で前期比64%増の4億7000万円を見込んでいる。2002年頃からRFID市場に進出、非接触ICカードリーダーやハンディタイプのリーダーライターなども取り扱っており、セルフレジやICタグ関連が人気化するなか、その有力株の一角として注目が集まっている。

■クロスマーケ <3675>  690円  +42 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ネット市場調査などマーケティングを手掛けるクロス・マーケティンググループ <3675>は大幅高で3日続伸。同社は2月14日、18年12月期通期の連結業績予想を発表した。売上高186億1400万円(前期比11.1%増)、経常利益11億7200万円(同95.6%増)、最終損益6億円の黒字(前期7億300万円の赤字)と、利益のV字回復を見込んでいる。今期の見通しについて同社では、主力の国内のリサーチ事業の収益力回復および堅調な成長を推進するとともに、海外リサーチ事業、ITソリューション事業、その他の事業の継続的な業容拡大を推進し、グループ全体として強固な収益基盤を確立するとしている。

■ロコンド <3558>  1,404円  +79 円 (+6.0%)  本日終値

ロコンド<3558>が急伸。同社はきょう、速報値ベースの3月EC受注高(返品・キャンセル前のオーダー金額)が過去最高となる10億8800万円になる見通しだと発表。3月の受注高が冬のセール期の1月を上回ったのは初めて(事業開始年度は除く)。会社側では受注好調の要因として、プラットフォーム事業を背景とする品揃え・在庫の強化、CRM(顧客関係管理)やアプリによるリピーター顧客の増加などを挙げている。

■日本BS放送 <9414>  1,333円  +73 円 (+5.8%)  本日終値

日本BS放送<9414>が大幅高。同社は3月30日取引終了後に、18年8月期第2四半期累計(17年9月~18年2月)の単独業績予想を修正。営業利益を従来予想の11億3000万円から16億円(前年同期比34.6%増)に引き上げたことが好感されたようだ。広告宣伝費を効率的かつ効果的なタイミングを見極めて実施したことや、その他経費も効率使用に努めたことが利益の主な押し上げ要因だとしている。なお、売上高予想は従来予想の61億円から59億5000万円(同10.0%増)に若干引き下げている。また、18年8月期第3四半期から連結決算に移行することにともない、通期の連結業績予想を公表。売上高は130億円、営業利益は22億4000万円を見込んでいる。

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