話題株ピックアップ【夕刊】(1):日東精、西松屋チェ、アダストリア

注目
2018年4月4日 15時14分

■日東精工 <5957>  773円  +74 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

日東精工<5957>が一時ストップ高。東海東京調査センターが3日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価860円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。「ねじ」から「ねじ締め機」、「検査・洗浄」までトータルソリューションを提供しているが、同センターでは精密ねじのゲーム機向けへの伸びや、自動車向けセルフタッピンねじ、自動車業界向けのねじ締め機の好調、さらに検査機の受注増加などを要因に、18年12月期営業利益を31億9000万円と会社計画(31億円)を上振れると予想。続く19年12月期も同13%営業増益を見込んでいる。

■串カツ田中 <3547>  3,785円  +320 円 (+9.2%)  本日終値

串カツ田中<3547>が急伸。午前11時ごろに発表した3月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比2.1%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同0.1%減と前年並みに回復してきたことに加えて、客数が同2.2%増と伸長ことが寄与した。なお、全店売上高は同33.5%増だった。また同社は、1月29日に東証1部への市場変更の形式要件の充足を図るためとして、45万6400株の立会外分売を実施していることから、東証1部への市場変更期待もくすぶっているようだ。

■西松屋チェーン <7545>  1,290円  +76 円 (+6.3%)  本日終値

3日、西松屋チェーン <7545> が決算を発表。18年2月期の経常利益(非連結)は前の期比11.4%減の71.3億円だったものの、19年2月期は前期比19.2%増の85億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期はマタニティ用品の販売不振や人件費の増加が響いた。今期は積極的な出店で増収を確保する。不採算店舗の閉鎖や改装に加え、ITなどの活用による店舗運営の効率化で採算も改善する。決算発表と同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の0.51%にあたる32.5万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■スシローGH <3563>  5,410円  +300 円 (+5.9%)  本日終値

スシローグローバルホールディングス<3563>が大幅高で年初来高値を更新した。同社は3日、3月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比8.0%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったほか、2月の伸び率(0.9%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店客数が同3.7%増と2カ月ぶりのプラスに転じたことや、既存店客単価が同4.1%増と堅調に推移していることが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同15.6%増となり、2月の伸び率(7.9%増)から拡大している。

■イオンファンタジー <4343>  5,700円  +280 円 (+5.2%)  本日終値

イオンファンタジー<4343>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は7000円とした。「国内顧客拡大と海外出店加速で最高利益更新へ」と評価している。具体的には「高度な店舗開発力・運営力や魅力的な企画サービスの提供力の強化による店舗集客力の向上」を見込み、「海外店舗数は28年2月期末2430店(17年2月期末334店)までの拡大を想定」している。18年2月期の営業利益は前期比59%増の60億円と11期ぶりの最高益を予想、19年2月期の同利益は今期推定比30%増の78億円と試算している。

■エービーシー・マート <2670>  7,290円  +320 円 (+4.6%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が大幅高。3日の取引終了後に発表した3月度概況で、既存店売上高が前年同月比6.9%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に天候にも恵まれ、気温の上昇が早かったことに加えて、前年より土曜日が1日多い曜日配列だったことから好調に推移した。アイテム別では、テレビCMの効果もあり、レディース・パンプス、ビジネスシューズが堅調だった。なお、全店売上高は同7.9%増だった。

■アダストリア <2685>  2,219円  +85 円 (+4.0%)  本日終値

アダストリア<2685>が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した3月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.4%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が上昇したことで、春物を中心に売り上げを伸ばしたほか、休日が前年に比べて1日多かったこともプラスに働いた。アイテム別では、薄手のアウター類やブラウスなどを中心に、バッグやスニーカーなどのグッズも人気。なお、全店売上高は同6.5%増だった。

■FRONTEO <2158>  892円  +28 円 (+3.2%)  本日終値

FRONTEO<2158>が急反発。今月2日に上ヒゲで年初来高値905円をつけた後調整を入れたが、800円台で売り物をこなし切り返しに転じてきた。当面は2016年10月以来となる4ケタ大台回復を目指す展開。米国での訴訟支援が主力業務だが、人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業に展開しておりAI関連の象徴株の1社に位置づけられている。米ナスダック市場にも上場し、ブラックロック・ジャパンが同社の大株主に浮上するなど海外ファンド筋からの注目度も高い。4月新年度入りで海外マネーの資金流入に対する思惑もある。

■北の達人 <2930>  895円  +26 円 (+3.0%)  本日終値

北の達人コーポレーション<2930>が大幅高で8連騰となった。北の快適工房を通じて健康食品や化粧品などのネット通販を手掛け、業績は急拡大している。顧客ニーズを的確にとらえたコンセプトで商品企画を行い、製造を外部委託するビジネスモデルだが、広告戦略が奏功して新規顧客の増勢が顕著だ。また、独自のマーケットデーターベースによる分析で高効率、高収益を確保している。主力製品の「カイテキオリゴ」が好調なほか、化粧品も伸びている。18年2月期営業利益は前期比2.6倍化の14億1600万円を見込むが、19年2月期はさらに大幅な伸長が期待されている。

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