明日の株式相場見通し=先高期待感支えに堅調推移、外需関連銘柄に見直し機運
あす(11日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が続伸し、3月15日以来約1カ月ぶりの高値水準に回復してきたことから、上昇軌道復帰への先高期待感を支えとして堅調な推移となりそうだ。中国の習近平国家主席が、米中貿易戦争回避に向けた姿勢を示したことへのプラス評価は継続しそうだ。
市場関係者からは「きょう日本時間午前、習近平国家主席が講演で“自動車などの関税を引き下げる”と発言したことが、市場でポジティブサプライズと受けとめられ、日経平均は一時、前日比255円高まで上昇する場面があった。その後、シリア情勢を巡る地政学リスクや、フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の議会証言への警戒感から上昇幅を縮小したものの、自動車、機械の主力銘柄に高いものが目立った。きょうは、外需関連買い・内需関連売りの物色がかなり際立った」との見方が出ていた。
日程面では、ネイルサロン「FASTNAIL」などを運営するコンヴァノ<6574>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、衆院予算委員会が集中審議、黒田日銀総裁が信託大会で講演、3月の企業物価指数、2月の機械受注統計、9日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、北朝鮮が最高人民会議、米3月の財政収支、米3月の消費者物価指数、FOMC議事要旨(3月20~21日開催分)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)