本日注目すべき【好決算】銘柄 シグマ光機、コシダカ、ビックカメラ (10日大引け後 発表分)

10日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

シグマ光機 <7713> [ＪＱ]　　★6-2月期(3Q累計)経常が61％増益、対通期計画93％進捗

◆18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比61.3％増の12.1億円に拡大して着地。半導体やFPD関連の旺盛な設備投資需要を背景に、組込用レンズユニットなどの販売が拡大し、15.0％の大幅増収を達成。生産の効率化やコスト削減を進めたことも増益の要因となった。

通期計画の13.1億円に対する進捗率は92.8％に達しており、業績上振れが期待される。

コシダカＨＤ <2157> 　　★上期経常は18％増益で上振れ着地、1→4の株式分割を発表

◆18年8月期上期(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比18.0％増の38.6億円に伸び、従来予想の33.3億円を上回って着地。首都圏を中心とした出店拡大や業務効率化などが奏功し、カラオケ事業の営業利益が前年同期の10.8億円→15.7億円に急拡大したことが寄与。

併せて、5月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表。株式流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いが期待される。

ファステプ <2338> [東証２]　　★今期最終は3期ぶり黒字浮上へ

◆18年2月期の連結最終損益は5.1億円の赤字(前の期は4.5億円の赤字)に赤字幅が拡大したものの、続く19年2月期は2.2億円の黒字に浮上する見通しとなった。前期は子会社エムアンドケイに係る減損損失を計上したことが響き、従来計画(1億8000万円の赤字)を下回って着地。今期は仮想通貨取引所の運営と仮想通貨の採掘(マイニング)を展開するフィンテック事業を主軸に据え、3期ぶりの最終黒字を目指す。

大森屋 <2917> [ＪＱ]　　★今期最終を15期ぶり最高益に2.9倍上方修正

◆18年9月期の連結最終利益を従来予想の1億7000万円→5億円に2.9倍上方修正。増益率が88.9％増→5.6倍に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。家庭用海苔の値上げが浸透したことに加え、ふりかけ新製品の好調や業務用海苔の販売増加が寄与する。大阪市に保有する賃貸駐車場の売却に伴い、売却益4.3億円を計上したことも最終利益を大きく押し上げる。

ビックカメラ <3048> 　　★今期経常最高益予想を9％上乗せ、自社株買いも発表

◆18年8月期上期(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比34.3％増の144億円に拡大し、従来予想の120億円を上回って着地。ビックカメラ2店舗などを新規出店。商品別ではデジタルカメラやパソコン本体、ゲームなどの販売が大きく伸びた。

業績好調を踏まえ、通期の同利益を従来予想の260億円→284億円に9.2％上方修正。増益率が6.7％増→16.6％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

併せて、1000万株(発行済み株式数の5.3％、149億円)を上限に自社株TOBを実施すると発表。

昭和システム <4752> [ＪＱ]　　★前期最終を5％上方修正、配当も12円増額

◆18年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の3億円→3.2億円に5.2％上方修正。増益率が6.6％増→12.2％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。選別受注の徹底で売上は計画を下回ったものの、生産性向上や販管費の削減を進めたことで採算が改善した。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→24円(前の期は15円)に大幅増額修正した。

ソネットＭＮ <6185> [東証Ｍ]　　★前期最終を2.1倍上方修正

◆18年3月期の連結最終利益を従来予想の3億円→6.4億円に2.1倍上方修正。増益率が20.0％増→2.6倍に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。インターネット広告配信を最適化するアドテクノロジーを中心に業績が好調だったことが寄与。繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が減少することも最終利益を大きく押し上げた。

中北製 <6496> [東証２]　　★今期経常を一転5％増益に上方修正

◆18年5月期の経常利益(非連結)を従来予想の14.8億円→18.7億円に26.4％上方修正。従来の16.6％減益予想から一転して5.4％増益見通しとなった。船舶用関連で短納期のスポット案件を獲得したうえ、メンテナンス関連の収益が想定を上回ることが寄与する。

株探ニュース