話題株ピックアップ【夕刊】(1):トリケミカル、日野自、良品計画
■トリケミカル研究所 <4369> 5,210円 +400 円 (+8.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
トリケミカル研究所 <4369> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を4100円→6700円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、需要拡大の追い風とニッチトップ戦略の相乗効果で、中長期の成長確度が高まったと指摘。評価ポイントとして、DRAM向けが国内外で需要増勢、ロジック向けは先端プロセス以外にも需要規模が拡大、3D-NAND向けは20年1月期以降本格貢献することなどを挙げた。営業利益は費用増などで20年1月期までを下方修正するが、21年1月期から再加速すると予想している。
■日野自動車 <7205> 1,420円 +74 円 (+5.5%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
日野自動車<7205>が急伸。複数の報道が、日野自動車と独フォルクスワーゲンが12日午後3時から、東京都内のホテルで記者会見を開くと伝えている。商用車分野での提携や、電気自動車(EV)や自動運転での連携などについて説明するとみられるという。
■ホギメディカル <3593> 4,445円 +230 円 (+5.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
11日、ホギメディカル <3593> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.47%にあたる140万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月12日から10月31日まで。同時に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比27.3%減の53.8億円になったが、19年3月期は前期比12.5%増の60.5億円に伸びる見通しとなった。
■コメダホールディングス <3543> 2,095円 +108 円 (+5.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
コメダホールディングス<3543>は大きく買い優勢。同社は11日取引終了後、19年2月期の連結業績予想を発表したが、売上高が303億100万円(前期比16.6%増)と2ケタ増収を確保し、営業利益は75億6500万円(同5.0%増)、最終利益は51億300万円(同4.1%増)を見込んでいる。店舗数増加による増収効果が利益面にも貢献する。18年2月期連結決算は売上収益259億8400万円(前の期比8.0%増)、営業利益72億700万円(同4.7%増)、最終利益49億500万円(同8.8%増)と好調だったが、増収増益基調が続く見通しで、買い安心感が強まった。また同日、発行済み株式数の1.33%にあたる60万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施することも発表、これによる1株当たりの投資価値向上と株式需給改善への期待がプラス材料となった。
■良品計画 <7453> 36,300円 +1,800 円 (+5.2%) 本日終値
11日、良品計画 <7453> が決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前の期比19.2%増の459億円で着地。続く19年2月期も前期比9.4%増の503億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は積極出店を続ける中国を中心とする海外事業が業績を牽引する。業績好調に伴い、前期の年間配当を324円→345円に増額し、今期も前期比37円増の382円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■ヨシックス <3221> 3,785円 +170 円 (+4.7%) 本日終値
居酒屋チェーンを展開するヨシックス<3221>が高い。同社は11日取引終了後に、3月度の売上高を公表。既存店売上高は前年同月比1.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。全店ベースの売上高は同24.4%増となり、2ケタ増が継続。3月は寿司居酒屋「や台ずし」8店舗を新規出店し、総数は284店舗となっている。
■ベル24HD <6183> 1,436円 +58 円 (+4.2%) 本日終値
11日、ベルシステム24ホールディングス <6183> が決算を発表。18年2月期の連結税引き前利益は前の期比18.1%増の85億円で着地。続く19年2月期も前期比13.6%増の96.6億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。旺盛なアウトソーシング需要や伊藤忠商事、凸版印刷との提携効果などを背景に、コールセンターを中心とするCRM事業の収益が拡大する。引き続き価格適正化や業務効率化を進めることも増益の要因となる。
■KLab <3656> 1,868円 +74 円 (+4.1%) 本日終値
KLab<3656>が大幅反発。同社は11日、スマホ向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム「キャプテン翼~たたかえドリームチーム~」中国大陸版を2018年に配信すると発表。「キャプテン翼~たたかえドリームチーム~」は、17年6月に日本国内でリリースし、同年12月から中国大陸と韓国を除く全世界で配信中。全世界ですでに800万以上のダウンロードを突破している。中国大陸版のパブリッシングおよび運営は同国のモバイルゲームサービスプロバイダーであるGAEA社が担当し、11日から事前登録の受け付けを開始している。
■イオン <8267> 2,012円 +78.5 円 (+4.1%) 本日終値
イオン<8267>は大幅反発し年初来高値を更新。11日の取引終了後に発表した19年2月期連結業績予想で、売上高8兆7000億円(前期比3.7%増)、営業利益2400億円(同14.1%増)、純利益350億円(同42.7%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当を前期比4円増の34円を予定していることが好感された。引き続きグループの中核を成すGMS(総合スーパー)事業並びにSM(スーパーマーケット)事業の主要企業であるイオンリテールとダイエーの収益構造改革に取り組むことに加えて、事業の柱に成長した総合金融事業、ディベロッパー事業およびドラッグ・ファーマシー事業の成長を見込んでいる。なお、18年2月期決算は、売上高8兆3900億1200万円(前の期比2.2%増)、営業利益2102億7300万円(同13.8%増)、純利益245億2200万円(同2.2倍)となり、6期ぶりに営業最高益を更新した。
■新明和工業 <7224> 1,058円 +35 円 (+3.4%) 本日終値
新明和工業 <7224> が3連騰。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが11日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によれば、レノと共同保有者の新明和株式保有比率は5.46%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、株主発言による株主還元強化を期待する買いなどが向かった。
株探ニュース