18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは38ドル安、IBMが上値を抑える

市況
2018年4月19日 7時48分

■NY株式:NYダウは38ドル安、IBMが上値を抑える

18日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は38.56ドル安の24748.07、ナスダックは14.14ポイント高の7295.24で取引を終了した。複数の主要企業決算や原油相場の上昇が好感され、買いが先行。連日の好決算で投資家のリスク選好姿勢が強まっているものの、ITサービスのIBM(IBM)の通期見通しが予想を下振れたことが相場の重しとなり、小動きとなった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、大半の地区で雇用の伸びが確認されたものの、製造業や農業などの複数のセクターで輸入関税策や貿易摩擦による悪影響への懸念が示された。セクター別では、運輸やエネルギーが上昇する一方で食品・飲料・タバコや耐久消費財・アパレルが下落した。

航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)や鉄道のCSX(CSX)は、決算内容が好感され上昇。仮想化ソフトウェアのヴイエムウェア(VMW)は、著名投資家カール・アイカーン氏が同社株を取得していることが報じられ、堅調推移。家電量販店のベストバイ(BBY)は、ネット小売のアマゾン(AMZN)と同社製スマートテレビの独占販売で提携し買われた。一方で、医薬品のアボット・ラボラトリーズ(ABT)は、既存事業の売上が予想に届かず売られた。

金属大手のアルコア(AA)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の通期見通しも上方修正し、時間外取引で上昇して推移している。

■NY為替:ドル強含み、米ベージュブックで追加利上げ観測さらに強まる

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円10銭へ弱含んだのち、107円32銭まで上昇し、107円22銭で引けた。日米首脳会談への警戒感がくすぶりドル売り・円買いが優勢となったが、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動の成長継続や物価の上昇が確認されたため、追加利上げを織り込むドル買いに底堅い展開となった。ユーロ・ドルは、1.2397ドルから1.2371ドルまで下落し、1.2377ドルで引けた。域内のインフレ率が予想を下回ったため、金利先高感を受けたユーロ買いが後退。ユーロ・円は、132円88銭から132円66銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4246ドルから1.4198ドルへ下落した。英国のインフレ率の予想外の低下で、利上げ観測を受けたポンド買いが後退した。ドル・スイスは、0.9651フランまで下落後、0.9687フランへ反発した。

■NY原油:大幅続伸で68.47ドル、原油在庫は予想外の減少

NY原油先物5月限は大幅続伸(NYMEX原油6月限終値:68.47 ↑1.96)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+1.96ドルの68.47ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて68.90ドルまで買われた。この日発表された米国の週次在庫統計で、原油やガソリンの在庫が予想外に減少したこと、米地区連銀掲載報告の内容が良好だったことが材料視された。ロシアは減産体制を継続するとの観測が広がったことも好感されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.53ドル -0.51ドル(-1.70%)

モルガン・スタンレー(MS) 53.26ドル +0.02ドル(+0.04%)

ゴールドマン・サックス(GS)254.00ドル +0.37ドル(+0.15%)

インテル(INTC) 53.61ドル +0.07ドル(+0.13%)

アップル(AAPL) 177.84ドル -0.40ドル(-0.22%)

アルファベット(GOOG) 1072.08ドル -2.08ドル(-0.19%)

フェイスブック(FB) 166.36ドル -2.30ドル(-1.36%)

キャタピラー(CAT) 155.95ドル +2.64ドル(+1.72%)

アルコア(AA) 59.40ドル +2.32ドル(+4.06%)

ウォルマート(WMT) 87.57ドル -0.33ドル(-0.38%)

スプリント(S) 6.00ドル +0.05ドル(+0.84%)

《FA》

提供:フィスコ

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