話題株ピックアップ【夕刊】(1):オハラ、第一生命HD、マネックスG
■やまや <9994> 3,480円 +295 円 (+9.3%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
やまや<9994>が4連騰。前週末20日の取引終了後、集計中の18年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の66億円から73億円(前の期比38.9%増)へ、純利益が26億円から32億6000万円(同86.1%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。不採算店の閉店と1月、2月の豪雪の影響を受けて、売上高は1715億円から1688億円(同0.9%増)へ下振れたものの、販売価格と商品構成の見直しにより営業利益は計画を上振れた。また、持ち分法利益の増加なども寄与した。
■オハラ <5218> 2,525円 +187 円 (+8.0%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
オハラ<5218>が3日ぶり急反騰で2500円台に乗せてきた。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きがリチウムイオン電池など車載用2次電池の需要逼迫につながっている。ポストリチウムイオン電池を担う次世代電池である全固体電池分野にも注目が集まっているが、酸化物系の無機固体電解質を使用したものは低温化での特性が著しく低下することが課題となっていた。同社は試作段階でこのハードルをクリアするなど技術的に先駆している。株価は1月18日に4330円の上場来高値をつけた後、直近4月17日には2208円までほぼ半値水準まで大きく調整を入れたが、株式需給面から目先は売り玉がこなれ、上値が軽くなっている。
■トーエネック <1946> 3,395円 +225 円 (+7.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
トーエネック<1946>が急伸。前週末20日の取引終了後、集計中の18年3月期の連結業績について、売上高が従来予想の2050億円から2071億円(前の期比4.7%増)へ、営業利益が62億円から90億円(同16.6%増)へ、純利益が40億円から57億8000万円(同11.8%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。一般企業向け工事などの好調で売上高が計画をやや上回ったことに加えて、工事利益率の改善に伴い、第4四半期売上総利益が増加したことなどが寄与した。また、業績上振れに伴い、従来35円を予定していた期末配当を30円増額して65円にするとあわせて発表した。
■三井E&S <7003> 1,866円 +113 円 (+6.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
三井E&Sホールディングス<7003>が急伸。23日付の日刊工業新聞で「ドイツのヴェリッシュミラーエンジニアリングと共同で燃料デブリの取り出し作業を想定した腕型ロボット(マニピュレーター)を開発した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、最大100キログラムを持ち上げられる実証機を9月に玉野機械工場(岡山県玉野市)で公開し、19年3月に同200キログラムの商用機を発売するという。価格は1基数億円、国内で年10基以上の販売を目指すと伝えられている。国内では18基の原発の廃止措置が決まっていることから、商機拡大を見込んだ買いが入った。
■ドリームインキュベータ <4310> 2,943円 +176 円 (+6.4%) 本日終値
ドリームインキュベータ<4310>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、インドのテクノロジースタートアップへの投資を行う投資ファンド「DIインドデジタル投資組合」を設立すると発表しており、これを好感した買いが入った。同社はインドにおいて、15年からベンチャーキャピタルとして活動を開始し、B2C分野中心に10社(非公表含む)のスタートアップ企業に投資を行っている。今回のファンド設立は、インドでの投資活動を加速させ、日本企業とインド企業との事業機会の創出を促進するのが狙いで、特に、モバイルエンターテイメント分野では、同ファンド出資者であるアカツキ<3932>と連携し投資活動を行うという。なお、同ファンドにおける1次募集を15億円のコミットメント総額で完了し、4月から投資活動を開始するという。
■アエリア <3758> 1,595円 +82 円 (+5.4%) 本日終値
アエリア<3758>が大幅反発。午前中に子会社ファーストペンギンが、4月23日から、オンラインビジネス英会話「ココカラット英会話」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。「ココカラット英会話」は、コニカミノルタ<4902>が展開している法人向けオンライン英会話サービス「KONICA MINOLTA オンライン英会話」を、海外就労を目指す一般の人向けに最適化したもの。ファーストペンギンは、東南アジアに特化した就職支援サービス「CoCoCarat(ココカラット)」を16年5月から開始しているが、さらなるサービス拡充を目的に同サービスを開始するとしている。また同社は、子会社GG7が東京の原宿や福岡の博多で展開するHybrid Mind Marketで、テレビアニメ「ブラッククローバー」のコラボショップを開催するとあわせて発表した。
■浜松ホトニクス <6965> 4,260円 +215 円 (+5.3%) 本日終値
浜松ホトニクス<6965>は大幅続伸。前週末20日の取引終了後、集計中の3月中間期連結業績について、売上高が従来予想の677億円から730億円(前年同期比12.4%増)へ、営業利益が116億円から149億円(同33.5%増)へ、純利益が85億円から103億円(同15.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。産業分野を中心に光半導体事業が順調に推移したことに加えて、電子管事業も分析分野を中心に堅調に推移したことや米国子会社の買収などが寄与し売上高が計画を上回った。また、研究開発費を中心とした販管費の一部が下期にずれ込んだことも利益を押し上げた。
■第一生命HD <8750> 2,150.5円 +83 円 (+4.0%) 本日終値
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株の上昇が目立つ。原油市況高などを背景としたインフレに対する思惑が米長期金利の上昇を招いており、米10年債利回りは直近2.96%台と約4年3カ月ぶりの水準に浮上、メガバンクや生保などにとって米国事業における運用環境の改善期待が株価にプラスに作用している。また、超長期金利である米30年債利回りも前週末時点で3.14%台と上昇傾向を強めており、長期運用を行う大手生保にとってフォローの風は強い。
■マネックスグループ <8698> 575円 +22 円 (+4.0%) 本日終値
マネックスグループ<8698>やリミックスポイント<3825>など仮想通貨関連株が高い。足もとでビットコイン価格が上昇基調を強めており、市場には仮想通貨関連株を見直す動きが出ている。仮想通貨取引業者のビットフライヤーによると、21日に一時1ビットコイン=97万5000円台に上昇。足もとでも95万円台で推移しており、今月初旬の70万円台から回復基調を強めている。ビットコイン価格が100万円台を回復できるかが、関心を集めている。
株探ニュース