話題株ピックアップ【夕刊】(3):小僧寿し、宮越HD、セレス
■ソフトウェア・サービス <3733> 7,800円 -430 円 (-5.2%) 本日終値
ソフトウェア・サービス<3733>が大幅3日続落。20日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高が17億6700万円となり、前年同月比24.4%減と4カ月ぶりに前年同月実績を下回ったことが嫌気された。同社は、電子カルテなど医療情報システムの開発が主な事業。なお、受注高は8億7500万円(同46.1%減)で、受注残高は40億2900万円(同22.7%増)となった。
■村田製作所 <6981> 14,035円 -180 円 (-1.3%) 本日終値
村田製作所<6981>は続落。前週末の米国株市場では、4~6月期のiPhoneの販売見通しが市場コンセンサスを下回るとの観測が浮上し、アップル株が4%強の急落をみせた。これを受け、アップルへの日本を代表する有力サプライヤーである同社株にも収益先行きへの影響を懸念する売りが優勢となった。株価は3月26日以来約1カ月ぶりの1万4000円台割れを意識する展開となった。
■小僧寿し <9973> 108円 +30 円 (+38.5%) ストップ高 本日終値
小僧寿し<9973>がストップ高。22日夜の日本経済新聞電子版で、「飲食店のフランチャイズチェーン(FC)を運営するアスラポート・ダイニングは、小僧寿しなど2社と業務提携し、弁当などの宅配事業を拡大する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によるとアスラポート・ダイニング<3069>は、小僧寿しが発行する4億円分の新株予約権付社債(転換社債)を引き受けるほか、両社は「出前館」を運営する夢の街創造委員会<2484>とも協業するという。これに対して小僧寿しでは、「当社が発表したものではない。同件については、きょう開催の取締役会で業務提携の内容や時期、および無担保転換社債型新株予約権付社債の引き受け内容や時期などについて付議する予定だ」とのコメントを発表している。
■宮越ホールディングス <6620> 874円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
宮越ホールディングス<6620>がストップ高。宮越HDは電機事業から撤退して深セン市などをはじめ中国での不動産開発に経営の重心をシフトしており、これが奏功している。市場では「同社は20日に深センの再開発地で譲渡価格の査定作業が始まったことを開示しており、これが株価を刺激する格好となったようだ」(国内投資顧問)という。中国では「習1強」とも称される権力集中による長期政権の可能性が高まったことで、「中国現政権と太いパイプを持つ同社株にとってはビジネスがやりやすくなっている」(同)とされ、業績の変貌期待から投資資金が改めて攻勢をかけた。
■Jストリーム <4308> 611円 +100 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
Jストリーム<4308>がストップ高。前週末20日の取引終了後、エムアップ<3661>子会社のVR MODEが展開するVR動画配信事業に協力することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。VR MODE社は、エムアップ社がファンクラブ事業などで培ったアーティスト、タレント、アイドル、俳優、声優などの各権利元とのリレーションを生かし、ライブ動画の生配信などVRコンテンツ制作、360度動画の撮影、配信、販売プラットフォームの構築を主力とする会社で、19年3月期中のプラットフォームサービス開始を計画している。今回、その大規模配信インフラに関連して協業するとしており、4K/8K配信や低遅延配信などの最先端の動画配信技術の提供やコンテンツ配信インフラを提供するとしている。
■クロスキャット <2307> 1,034円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
クロスキャット<2307>がストップ高。同社はソフトの受託開発を手掛け、特にクレジットや金融関連向け案件で高実績を誇る。仮想通貨発行で注目されるブロックチェーン分野に積極的に踏み込んでおり、同分野で先行するカウラ社と協業、仮想通貨に関するエンジニア育成にも動き出していることで、今後のキーカンパニーとしてマーケットの視線が集まっている。
■セレス <3696> 1,866円 +232 円 (+14.2%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
20日、セレス <3696> が18年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.7億円→9.9億円に2.1倍上方修正。従来の51.0%減益予想から一転して3.1%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力のポイントメディア事業やコンテンツメディア事業の業績が堅調に推移する中、コインチェックの株式売却に伴う売却益約4.7億円が発生することが利益を押し上げる。
■三光産業 <7922> 808円 +96 円 (+13.5%) 本日終値
三光産業<7922>が急騰。3月末を境にセルフレジ関連の一角として急速人気化、4月3日に938円の高値をつけた後は調整局面に入ったが、17日と18日のザラ場に652円で底を確認して一気に出直ってきた。粘着剤・粘着剤付印刷物など特殊印刷専業で、ラベル印刷や家電の操作パネルの印刷などを主力とするが、ICタグ分野への展開ではセルフレジ普及局面で商機をつかむとの思惑が買いの背景となっている。株価指標面でもPBR0.5倍台と純資産に対し著しく割安圏に放置されており、水準訂正余地が意識されている。
■フォーサイド <2330> 249円 +27 円 (+12.2%) 本日終値
フォーサイド<2330>が急反騰。前週末20日の取引終了後、子会社フォーサイドフィナンシャルサービスが予定している仮想通貨のマイニング(採掘)の稼働開始を5月11日にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。フォーサイドフィナンシャルサービスでは、カナダ・トロント証券取引所に上場しているDMGブロックチェーン・ソリューションズが所有するマイニングファーム施設にマイニングマシンを設置し、仮想通貨のマイニング(採掘)事業を行う予定だが、マシンの設置が完了したことで稼働開始時期を決定した。
■エヌジェイ <9421> 2,029円 +210 円 (+11.5%) 本日終値
エヌジェイホールディングス<9421>は急伸。前週末20日の取引終了後、同社のゲーム事業の顧問に、任天堂<7974>で代表取締役専務営業本部長などを務めた波多野信治氏が就任したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。波多野氏は、任天堂の専務営業本部長として国内販売に関する営業やソフトメーカー向け窓口などを担当。業界への知見が豊富で幅広いネットワークを有していることから、同氏の支援によるゲーム事業拡大が期待されている。
●ストップ高銘柄
パルマ <3461> 7,650円 +2,000 円 (+35.4%) ストップ高 本日終値
ルーデン <1400> 705円 +100 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
バルクホールディングス <2467> 668円 -150 円 (-18.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース