アイエックス・ナレッジ---18年3月期減収となるも、各利益は事業基盤の強化により増益
アイエックス・ナレッジ<9753>は27日、2018年3月期決算を発表した。売上高が前期比3.7%減の166.66億円、営業利益が同9.5%増の6.50億円、経常利益が同9.4%増の6.92億円、当期純利益が同14.0%増の4.65億円となった。
コンサルティング及びシステム・インテグレーション・サービスでは、大手通信事業者向けの第三者検証案件および次期成長事業と位置付ける車載システム案件の積極的な営業展開を着実に受注に結びつけることができた。しかし、社会公共分野での開発案件の縮小や、金融分野での証券向けシステム開発案件の凍結、メガバンク向け次期システム開発案件の想定を上回る急激な収束などをカバーするには至らず、売上高は前期比6.6%減の141.66億円となった。システムマネージメントサービスは、より収益性の高い運用設計、基盤・環境構築案件の獲得に向けて数年来行ってきた技術者育成や営業展開が奏功し、売上高は同14.8%増の24.47億円となった。商品販売の売上高は同340.0%増の0.52億円となった。一方、利益面では、残業の削減や販管・間接業務の効率化、さらには低収益案件の整理を進めるなど事業基盤の強化に取り組んだことにより、各利益で増益となった。
2019年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.3%増の172.11億円、営業利益が同7.7%増の7.00億円、経常利益が同6.7%増の7.39億円、当期純利益が同4.6%増の4.86億円を見込んでいる。
《MW》
提供:フィスコ