21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは298ドル高、米中協議の合意を好感

市況
2018年5月22日 7時43分

■NY株式:NYダウは298ドル高、米中協議の合意を好感

21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は298.20ドル高の25013.29、ナスダックは39.70ポイント高の7394.04で取引を終了した。貿易摩擦を巡る米中協議が中国の対米輸入拡大で妥結し、関税賦課を棚上げしたことで投資家心理の改善から買いが先行。中国による制裁措置の影響が大きいとされた航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)に買い戻しが広がったほか、原油相場の上昇も好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、資本財や電気通信サービスが上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやメディアが下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、3-5月期の利益見通しを引き上げ上昇。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、「モデル3」の高性能モデルの受注を開始し堅調推移。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、機関車部門を鉄道機器のワブテック(WAB)と111億ドルで売却合意し買われた。一方で、食料品のキャンベルスープ(CPB)は、バンクオブアメリカ・メリルリンチによる投資判断引き下げを受け下落した。

ムニューシン財務長官は、検索大手のアルファベット(GOOGL)など主要ハイテク企業が市場独占により、米経済に与える影響力について慎重に調査するべきとの考えを示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル買い一服、米長期金利は伸び悩み

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円33銭から110円96銭まで下落し、111円02銭で引けた。この日発表された4月米シカゴ連銀全米活動指数は予想を下回り、米国債利回りが伸び悩んだため、ドルは111円台前半でもみ合う展開となった。ただ、米中貿易戦争回避の思惑が広がったことで、ドル・円の押し目買い興味は残されているようだ。

ユーロ・ドルは、1.1743ドルまで下落後、1.1782ドルまで反発し、1.1791ドルで引けた。ポピュリスト連立政権への不安は消えていないが、米長期金利の伸び悩みを意識して投機筋のユーロ売りは一服した。ユーロ・円は、131円00銭まで上昇後、130円58銭まで反落したが、取引終了時点にかけて買いが入り、130円93銭で引けた。ポンド・ドルは、1.3439ドルへ上昇後、1.3405ドルまで反落した。ドル・スイスは、0.9998フランから0.9970フランまで下落した。

■NY原油:反発で72.35ドル、ベネズエラに対する制裁発動を警戒した買いが入る

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油6月限終値:72.35 ↑0.98)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.98ドルの72.35ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて72.68ドルまで買われた。ベネズエラ大統領選挙で現職のマドゥロ氏が当選したことから、米国による制裁発動や供給不足を警戒した買いが入った。中東情勢の悪化に対する警戒感は消えていないことや米国株高も原油先物に対する支援材料となったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.55ドル +0.29ドル(+0.96%)

モルガン・スタンレー(MS) 54.36ドル +0.44ドル(+0.82%)

ゴールドマン・サックス(GS)237.70ドル +0.70ドル(+0.30%)

インテル(INTC) 54.32ドル +0.82ドル(+1.53%)

アップル(AAPL) 187.63ドル +1.32ドル(+0.71%)

アルファベット(GOOG) 1079.58ドル +13.22ドル(+1.24%)

フェイスブック(FB) 184.49ドル +1.81ドル(+0.99%)

キャタピラー(CAT) 158.92ドル +3.21ドル(+2.06%)

アルコア(AA) 50.37ドル -0.46ドル(-0.90%)

ウォルマート(WMT) 84.51ドル +0.87ドル(+1.04%)

スプリント(S) 5.16ドル +0.05ドル(+0.98%)

《FA》

提供:フィスコ

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