中小型株物色がセンチメントを支える/オープニングコメント

市況
2018年5月22日 8時27分

22日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場は貿易摩擦を巡る米中協議が中国の対米輸入拡大で妥結し、関税賦課を棚上げしたことで投資家心理の改善から買いが先行。NYダウは一時300ドルを超える上昇をみせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の23025円だった。ただ、米株高は材料視されるものの、米中貿易摩擦回避に向けた動きは昨日の段階で織り込まれており、大きな反応は期待しづらいところではあろう。また、日経平均は昨日までの上昇で約3ヵ月半ぶりに23000円を回復しており、目先的な達成感が意識されやすいところでもある。

また、米朝首脳会談を控えて積極的には手掛けづらい状況は余儀なくされそうなほか、加計学園問題などの国内政治リスクが積極的な上値追いを手控えさせる一因にもなりやすいだろう。出来高は低水準のなか、インデックスに絡んだ売買にも振らされやすいと考えられる。

もっとも、マザーズ指数、JASDAQ平均が上昇したほか、決算評価の流れが継続しているほか、出遅れ修正の動きもみせてきており、センチメントは改善傾向にあるだろう。相対的に出遅れているセクターや銘柄、決算を再評価する動きも幅広く見られてきてくることで、じり高基調が続くことになりそうだ。また、インデックス売買に振らされる局面においても、中小型株物色がセンチメントを支える格好になりそうだ。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

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