【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり小反落、過熱感から利益確定売りに押される (5月22日)

市況
2018年5月22日 16時20分

日経平均株価

始値  23025.95

高値  23031.67(09:02)

安値  22952.87(14:12)

大引け 22960.34(前日比 -42.03 、 -0.18% )

売買高  12億7964万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1437億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり小反落、目先過熱感から利益確定売りに押される

2.米中貿易摩擦問題への懸念和らぎ米株大幅高も円安一服で輸出株冴えず

3.北朝鮮リスクやあす発表のFOMC議事要旨発表を前に買い手控え感も

4.騰落レシオなどテクニカル指標は買われ過ぎ示唆、下値では押し目買い

5.売買代金低調でボラティリティも低まり、日中の値幅はわずか80円弱

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは298ドル高と大幅続伸した。米中貿易摩擦への懸念が後退したことが好感され買いが先行した。前週末に引き続き、中国向けの比率が高いボーイングやキャタピラーが上昇した。

東京市場では、やや買い優勢で始まったものの、その後は徐々に売りに押される展開となった。ただ押し目は買われ、日経平均株価の下げは小幅にとどまった。

22日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが終値で300ドル近い上昇を見せたこともあり、朝方はリスクを取る動きが先行したが上値は重く、その後は下値を探る展開となった。米中貿易摩擦問題は両国の歩み寄りで懸念が緩和されたものの、為替市場で円安が一服したことで輸出株が冴えず、北朝鮮や中東の地政学リスクに対する思惑も重荷となっている。FOMCの議事要旨発表をあすに控えており、その結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。東証1部の騰落レシオなどテクニカル面では買われ過ぎの状態にあったことで、利益確定売りも出やすい。一方、東証1部の売買代金は盛り上がりを欠いたものの企業業績への安心感は強みで、下値では押し目買いが厚い。下げ幅は限定的で日中の値幅は80円弱にとどまった。

個別では、ソニー<6758>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。SUMCO<3436>も軟調。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が急反落、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>も安い。フォスター電機<6794>が大幅安、日本化学工業<4092>も大きく利食われた。ケーズホールディングス<8282>、レノバ<9519>、パーソルホールディングス<2181>も下落した。

半面、武田薬品工業<4502>が堅調、ファナック<6954>、村田製作所<6981>もしっかり。日東電工<6988>も買われた。花王<4452>、安川電機<6506>も上昇した。きちり<3082>が値を飛ばしたほか、アクセル<6730>、ペガサスミシン製造<6262>が大幅高。インターアクション<7725>、インソース<6200>なども物色人気。ブレインパッド<3655>も大きく上値を伸ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、日東電工 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、エーザイ <4523> 、コナミ <9766> 、ソニー <6758> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は約49円。うち33円はユニファミマ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は5業種のみで、上昇率の上位から(1)パルプ・紙、(2)陸運業、(3)卸売業、(4)石油石炭製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)金属製品、(3)鉱業、(4)水産・農林業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△プラマテルズ <2714> [JQ]

米フィデリティ傘下のFMRが大量保有。

△きちり <3082>

イズミのフード事業子会社と「いしがまやハンバーグ」のFC契約。

△アンビション <3300> [東証M]

新築投資用デザイナーズマンションを前倒し販売へ。

△アズジェント <4288> [JQ]

新たな中期経営計画を発表。

△インソース <6200>

業績好調を評価する買いが続く。

△新光電工 <6967>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き上げ。

△幸和製 <7807> [JQ]

海外から大口受注を獲得。

△ムトー精工 <7927> [JQ]

ブラックロックによる5%超保有が判明。

△岡藤HD <8705> [JQ]

日産証券と資本業務提携。

△毎コムネット <8908> [JQ]

東証2部に市場変更。

▼CSランバー <7808> [JQ]

18年11月期営業利益予想を下方修正。

▼メニコン <7780>

CB発行による希薄化を警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)きちり <3082> 、(2)アクセル <6730> 、(3)ペガサス <6262> 、(4)ティアック <6803> 、(5)ブレインP <3655> 、(6)インソース <6200> 、(7)インターアク <7725> 、(8)トナミHD <9070> 、(9)コジマ <7513> 、(10)早稲アカ <4718>

値下がり率上位10傑は(1)フォスター <6794> 、(2)ユニファミマ <8028> 、(3)エコス <7520> 、(4)ランド <8918> 、(5)日本化 <4092> 、(6)PCデポ <7618> 、(7)メガチップス <6875> 、(8)ケーズHD <8282> 、(9)レノバ <9519> 、(10)キリン堂HD <3194>

【大引け】

日経平均は前日比42.03円(0.18%)安の2万2960.34円。TOPIXは前日比4.18(0.23%)安の1809.57。出来高は概算で12億7964万株。東証1部の値上がり銘柄数は732、値下がり銘柄数は1261となった。日経ジャスダック平均は4003.08円(13.96円高)。

[2018年5月22日]

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