話題株ピックアップ【夕刊】(2):レンゴー、アスクル、バンナムHD

注目
2018年5月23日 15時16分

■加藤製作所 <6390>  2,967円  +58 円 (+2.0%)  本日終値

加藤製作所<6390>は続伸。株価指標面では、PER12倍台、PBR0.6倍台と依然として割安水準にある。決算発表翌日の15日に一時、3110円まで買い進まれたあと、小幅な調整場面となっていたが、反転上昇の兆しをみせている。同社が14日に発表した19年3月期通期の連結業績予想は、売上高900億円(前期比3.5%増)、経常利益45億円(同85.0%増)、純利益28億円(同7.7%減)を見込み、年間配当は前期比15円増の95円を予定している。国内では、大都市圏での建設投資好調を受けて、クレーン・ショベルともに前年並みの需要を見込む。一方、海外では中国でのショベル需要の増加に加えて、アジア向けクレーンや北米向けクローラキャリア(不整地運搬車)需要の増加が見込まれ、これらが業績を牽引する見通しだ。

■レンゴー <3941>  1,002円  +19 円 (+1.9%)  本日終値

段ボール大手のレンゴー <3941> とトーモク <3946> が高い。レンゴーの株価は一時1014円まで上昇し、1990年以来、約28年ぶりの高値をつけた。日本経済新聞が23日付で「世界で段ボールの需要が急増している。インターネット通販の急拡大で梱包や配送に使う量が増えている」と報じたことが刺激材料となったようだ。報道によると「原料となる板紙の需要は2022年に16年比で約2割増える見通し」という。両社は業績も絶好調で19年3月期はともに経常利益ベースで最高益更新を見込む。レンゴーの今期経常利益は前期比38.1%増の320億円と9期ぶり最高益、トーモクは前期比39.0%増の83億円と2期ぶりの最高益を計画している。

■アスクル <2678>  3,185円  +50 円 (+1.6%)  本日終値

アスクル<2678>が9日ぶりに反発。東海東京調査センターが22日付で投資判断「アウトパフォーム」、目標株価4000円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターによると、同社は17年2月に発生した「ASKUL LogiPARK首都圏」の火災の影響で18年5月期は一時的に経費負担が重くなったが、19年5月期はLOHACOの成長回復、BtoB事業の成長継続、一過性の経費負担がなくなることで、業績のV字回復が見込まれると評価。19年5月期は営業利益が過去最高水準に近づくと予想している。

■バンナムHD <7832>  4,280円  +65 円 (+1.5%)  本日終値

バンダイナムコホールディングス <7832> が3日ぶりに反発。株価は上場来高値圏での推移が続いている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を4590円→5420円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、リピート販売や大型作品の拡販を背景に、家庭用ゲームと業務用ゲームの利益拡大が従来想定以上である点を考慮し、19年3月期から22年3月期の収益予想を上方修正した。また、営業利益予想1000億円の達成時期を1期前倒しし、21年3月期に変更している。

■メタップス <6172>  3,230円  +45 円 (+1.4%)  本日終値

メタップス<6172>が年初来高値を更新。きょう付の日本経済新聞で「3メガバンクは、QRコードの規格を統一することで合意した」と報じられており、キャッシュレス決済関連の一角として買われたようだ。記事によると、合意した統一規格は「BankPay(バンクペイ)」(仮称)で、19年度の実用化を目指すという。同社は17日、17年4月から開発を進めてきたお金コミュニケーションアプリ「pring(プリン)」について、「入出金の際に利用できる金融機関としてみずほ銀行および三井住友銀行との口座連携を完了し、今後は全国の金融機関との口座連携も進める」と発表していることから、思惑的な買いが入ったようだ。また、QRコード読み取りアプリのメディアシーク<4824>も同様に買われた。

■キヤノンMJ <8060>  2,512円  +32 円 (+1.3%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が高い。この日午後、米アプレ・インスツルメンツ社と日本国内における販売契約を締結し、レーザー干渉計Sシリーズの販売を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。レーザー干渉計は、光学部品や鏡面加工部品などの品質検査で使われる計測機器で、光学レンズや高精度ミラーのほか、半導体・液晶露光装置の製造工程や宇宙・衛星分野で用いられる光学部品の検査工程などでも使用されている製品。今回の販売契約締結により、国内独占販売製品「S100|SRW」などを販売することになり、業績への貢献が期待されている。

■シグマクシス <6088>  1,563円  -258 円 (-14.2%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

シグマクシス<6088>が続急落。22日取引終了後、株式売り出しを発表しており、筆頭株主の三菱商事<8058>が保有株の全てを売り出すことを嫌気する売りが膨らんだ。673万2000株の売り出しと上限100万9800株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当増資を行う。この売り出しに伴い議決権ベースで32.95%の株式を持つ三菱商事の保有株はなくなる。売り出し価格は5月29日から6月1日までのいずれかの日に決定する。

■ジーテクト <5970>  2,258円  -117 円 (-4.9%)  本日終値

22日、ジーテクト <5970> が既存株主による393万7900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限39万3800株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で433万1700株と発行済み株式数の9.9%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は5月30日から6月5日までのいずれかの日に決定される。

■西松屋チェーン <7545>  1,237円  -61 円 (-4.7%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が大幅続落。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.3%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。5月は、育児・服飾雑貨でPBブランド「エルフィンドール」のレイン用品のほか、ベビーフードや衛生用品などの売り上げが好調に推移した一方、ゴールデンウイーク後半以降の天候不順で子供衣料、ベビー・マタニティー用品の売り上げが伸び悩んだ。なお、全店売上高は同3.4%減だった。

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