【↓】日経平均 大引け| 大幅に3日続落、円高と米自動車関税引き上げ検討を嫌気 (5月24日)
日経平均株価
始値 22621.29
高値 22644.69(09:02)
安値 22366.60(14:23)
大引け 22437.01(前日比 -252.73 、 -1.11% )
売買高 15億3924万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6059億円 (東証1部概算)
■本日のポイント
1.日経平均は大幅安で3日続落、一時2万2400円割り込む場面も
2.FOMC議事要旨発表を受け米長期金利低下、為替が円高となり逆風に
3.トランプ政権の自動車関税引き上げ検討が、自動車株中心に売り材料に
4.米朝首脳会談の延期や中止の思惑など、北朝鮮リスクも嫌気される展開
5.米長期金利低下受けメガバンクなど軟調、資生堂など化粧品は買われる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは52ドル高と反発した。FOMC議事要旨を受けて利上げペースの加速懸念がやや後退したことが好感された。
東京市場では、売り圧力の強い展開となり、日経平均株価は寄り後下げ幅を大きく広げ、一時300円以上下げる場面もあった。
24日の東京市場は、前日の米国株市場はNYダウなど主要指数が堅調だったものの、外国為替市場での円高進行が重荷となり次第安の展開を強いられた。日経平均の下げ幅は300円を超え2万2400円台を下回って推移する場面もあった。FOMC議事要旨発表を受け米長期金利が低下したことで、為替が1ドル=109円台前半まで円高に振れ輸出セクターに逆風となった。また、米政権が安全保障を理由に自動車の関税引き上げを検討すると伝わり、これが自動車株を中心に売り圧力として顕在化した。米朝首脳会談の延期もしくは中止の思惑もくすぶり、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒も買いを手控えさせた。後場は日銀のETF買いが期待されたものの戻り足に転じることはなかった。ただ、終盤は押し目買いや買い戻しでやや下げ渋っている。
個別では、トヨタ自動車<7203>など自動車株が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落した。ソフトバンクグループ<9984>が安く、ソニー<6758>も軟調。安川電機<6506>、コマツ<6301>なども下げた。日本ペイントホールディングス<4612>が急落したほか、しまむら<8227>も大幅安。DMG森精機<6141>、川崎重工業<7012>なども安い。
半面、資生堂<4911>が堅調、花王<4452>、コーセー<4922>もしっかり。ソルクシーズ<4284>、シュッピン<3179>、JCRファーマ<4552>などが値を飛ばし、ルネサンス<2378>、メンバーズ<2130>なども高い。マネーパートナーズグループ<8732>が物色人気となり、NTTデータ<9613>、GMOインターネット<9449>なども買いを集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、大塚HD <4578> 、中外薬 <4519> 、資生堂 <4911> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約88円。
東証33業種のうち上昇は医薬品、陸運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)食料品、(5)空運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△アドウェイズ <2489> [東証M]
サムスンと提携し新作アプリ事前予約サービスを韓国で提供。
△ファンクリG <3266> [JQ]
子会社が民泊運営管理のマツリテクノロジーズと資本・業務提携。
△AMI <3773> [東証M]
多言語アナウンスサービスが阪急電鉄28駅で採用。
△ランドコンピ <3924> [東証2]
東証1部に指定。
△エルテス <3967> [東証M]
小売店での内部不正を検知するシステムを提供開始。
△マネフォ <3994> [東証M]
ブロックチェーン・仮想通貨関連子会社を設立。
△ソルクシーズ <4284>
資本・業務提携先のエーアイがマザーズ上場へ。
△ジャストプラ <4287> [JQ]
オーダーシステムがリンガーハット店舗で採用。
△セイノーHD <9076>
SMBC日興証券が目標株価を2300円に引き上げ。
△GMO <9449>
高性能仮想通貨マイニングコンピューターを発売。
▼KeePer <6036>
今期経常を一転12%減益に下方修正、配当も2円減額。
▼しまむら <8227>
5月既存店売上高が2ヵ月ぶりに前年を下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソルクシーズ <4284> 、(2)JCRファ <4552> 、(3)シード <7743> 、(4)シュッピン <3179> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)ルネサンス <2378> 、(7)セイノーHD <9076> 、(8)メンバーズ <2130> 、(9)太平電 <1968> 、(10)鎌倉新書 <6184> 。
値下がり率上位10傑は(1)日本ペHD <4612> 、(2)新川 <6274> 、(3)キトー <6409> 、(4)KeePer <6036> 、(5)パンチ <6165> 、(6)理計器 <7734> 、(7)ツガミ <6101> 、(8)しまむら <8227> 、(9)日本CMK <6958> 、(10)DMG森精機 <6141> 。
【大引け】
日経平均は前日比252.73円(1.11%)安の2万2437.01円。TOPIXは前日比21.66(1.21%)安の1775.65。出来高は概算で15億3924万株。東証1部の値上がり銘柄数は445、値下がり銘柄数は1568となった。日経ジャスダック平均は3974.59円(15.29円安)。
[2018年5月24日]
株探ニュース