前週末25日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2018年5月28日 5時20分

■ソルガムHD <6636>  47円 (-30円、-39.0%) ストップ安

ソルガム・ジャパン・ホールディングス <6636> [JQ]がストップ安。24日大引け後、有価証券報告書に虚偽の記載をした疑いで、証券取引等監視委員会から強制調査を受けたと発表しており、これを嫌気する売りが殺到した。昨年6月30日に提出した17年3月期有価証券報告書の連結キャッシュ・フロー計算書における営業活動によるキャッシュ・フローに虚偽記載の疑いをもたれている。これを受け同社は「事実関係が明らかになり次第、速やかにご報告申し上げます」とコメントしている。

■UMCエレ <6615>  2,886円 (-110円、-3.7%)

ユー・エム・シー・エレクトロニクス <6615> が5日続落。24日取引終了後に公募増資や株式売り出しの実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。241万3500株の公募と61万8900株の公募による自己株処分、72万5600株の売り出し、上限52万2000株のオーバーアロットメントによる売り出しなどを実施する。公募に伴う調達資金は約108億7500万円で、設備投資や子会社への投融資資金などに充てる。発行済み株式数は最大で約17%増える見込み。発行・処分価格は6月4日から6日までのいずれかの日に決定する。

■スクリン <7735>  9,160円 (-330円、-3.5%)

SCREENホールディングス <7735> が3日ぶりに反落。24日の取引終了後、2本立てのユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を懸念する売りが出た。発行金額は合計300億円。22年6月満期の4年債と25年6月満期の7年債の2本立てで、発行金額はそれぞれ150億円ずつ。転換価格は4年債が24日終値を22.00%上回る1万1578円、7年債が同30.00%上回る1万2337円で決まった。調達資金は、新棟建設など設備投資や研究開発設備資金などに充てる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,248.5円 (-36円、-2.8%)

国際石油開発帝石 <1605> 、日本海洋掘削 <1606> など資源開発関連株が軟調。ここ原油市況が下落歩調にあり、前日はロシアやOPEC加盟国が減産を緩めるとの思惑からWTI原油先物価格が1ドル13セント安と急落し1バレル=70ドル71セントまで水準を切り下げた。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が値を下げており、この流れが東京市場にも波及した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,115円 (-93円、-1.3%)

トヨタ自動車 <7203> が5日続落と下値を探る展開。トランプ米政権が乗用車の関税を最大25%に引き上げることを検討していることを受け、業績面への影響が懸念されるほか、足もとは米長期金利の低下による日米金利差縮小の思惑から為替が円高方向に振れており、輸出採算改善期待が後退していることもマイナス材料。

■三菱UFJ <8306>  692.4円 (-6.9円、-1.0%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> といったメガバンクが安い。24日のニューヨーク市場で米10年債利回りは前の日に比べ0.02%低い2.97%に低下した。米朝首脳会談中止の発表を受け、リスク回避の動きが強まり安全性の高い米国債券には買いが流入した。米長期金利低下は利ザヤ縮小による業績悪化につながるとの懸念が浮上し大手銀行株は軟調な値動きとなった。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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