米国株見通し:南欧政局不安を契機とした世界的株安が波及へ

市況
2018年5月29日 20時39分

S&P500先物  2705.00(-13.25) (17:00現在)

ナスダック100先物  6932.00(-28.25) (17:00現在)

17時時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は安く推移している。NYダウ先物は125ドル安程度で推移。欧州株式市場は軟調に推移している。米原油先物も続落での推移となっている。こうした流れを受け、連休明け29日の米株式市場は売り先行で始まるとみられる。

米株式市場が休場していた28日の欧州株式市場が、イタリア・スペインの政局不安で下げ、本日は日本・アジア市場が連れ安し、欧州株市場は続落となっている。南欧の政局不安とユーロ安を契機とした世界的な株安の連鎖が本日の米株式市場に波及する動きを見せていると言えそうだ。

ただ、財政再建が喫緊の課題であるイタリアで新政権の樹立は難航しているが、ユーロ圏離脱や財政支出拡大を志向する新政権の樹立は回避されており、政局不安は続いているものの、事態の悪化に歯止めがかけられているとみることも可能だろう。29日の米株式市場は安くなるだろうが、相場が動揺を強めるリスクは限定的とみられ、前場に安値を付けた後、後場に底堅さを取り戻す展開と予想される。

経済指標では5月の消費者信頼感指数と3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が発表される。貿易摩擦問題や北朝鮮情勢などで世界の株式市場がやや不安定な展開となっているため、そうした影響を受けやすい消費者信頼感指数が顕著な改善を見せる可能性は低く、相場の支援材料にはならないとみられる。

《KK》

提供:フィスコ

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